DENSO TEN

活動レポート

2024年8月22日

デンソーテン バレーボール教室

2024年8月22日、デンソーテン体育館にて「デンソーテンバレーボール教室」を開催しました。今回のバレーボール教室は、今年2月に神戸の中学生を対象に開催した「第1回デンソーテン杯」を今度は神戸の小学生にもぜひ体験してほしいとレッドフェニックスが企画したものです。
子どもたちにスポーツの多様性を学んでほしいというコンセプトのもと、ひょうごシッティングバレーボール連盟の方々にも協力していただいて午前中はシッティングバレーボール体験、午後からはいつもやっている立位のバレーボール教室を行いました。
当日は神戸市小学生バレーボール連盟に登録している小学生40名がデンソーテン体育館に集結。いつもとは違う環境での初めてのバレー体験に最初は戸惑いながらも、終盤になるとすっかり打ち解けて「楽しかった!」「もっとやりたかった」と笑顔で答えてくれて、主催者一同もホッと一安心。
今後も神戸でバレーを頑張る子どもたちに向けた教室は継続予定ですので、またレッドフェニックスの選手たちと一緒にバレーボールを楽しみましょう!

当日の様子を紹介!

主催
株式会社デンソーテン
参加団体
神戸市小学生バレーボール連盟登録選手 40名
講師
ひょうごシッティングバレーボール連盟
後援
神戸市小学生バレーボール連盟
練習メニュー
開会式・シッティングバレーボール体験(ウォーミングアップ・移動・円陣パス・スパイク・サーブ・ゲーム形式)・バレーボール教室(ウォーミングアップ・パス・強打レシーブ・3人レシーブ・スパイク・サーブ・ゲーム形式)・閉会式

今回のバレーボール教室は初参加の人も多く、集まったばかりの朝はみんな緊張気味。参加者の中にはなんと藤本監督のお子さんも。開会式では佐々木選手(イチ)と別宗選手(ジェイ)が一発芸を披露したり、障害者スポーツ交流館からのゲスト・パラスポキングの登場で緊張をほぐしてくれました。
午前中はひょうごシッティングバレーボール連盟の清水さんが司会、他の方々が講師役となってシッティングバレーボール体験を行いました。
まずは柔軟体操から。シッティングバレーボールは移動も座ったまま行うため、普段あまり意識していない股関節や手首に負担がかかります。
リレー形式でコートのエンドラインから床にお尻を着けて移動しながらネットにタッチして、そのままバック。遊び感覚でシッティングバレーの動きを体で覚えていきます。
移動を学んだ後は、チームで円になって座ったままのパス練習。自分も相手も座ったままボールをつなごうとすると、いつものバレーよりも繊細なボールタッチが要求されることに気づいたはず。パス練習もつないだ回数を数えることで、みんなのやる気を刺激します。多いチームはなんと165回もパスをつなぐことができました。

その後はスパイク練習とサーブ練習。なかなか練習中は上手くいかなかった人たちも、実践形式で試合を始めるとどんどん動きが良くなっていき、観覧していた保護者の皆さんも驚くほど。「初めてとは思えないくらい、みんな上手にプレーしてて良かったです」とお話いただきました。
シッティングバレー最後はひょうごシッティングバレー連盟の皆さんと保護者の方々による混合チームの対戦。「ママ、がんばって!」と応援が飛び交うなか、保護者の方々にもシッティングバレーを体験していただき、1セットながら盛り上がったゲームとなりました。
「障がいを持ちながらもバレーに打ち込み、楽しんでいる人がいます。でも、やっぱり健常者でも苦手なプレーがあるように、障がいの部位によってできないプレーや苦手なことがある。そういう苦手をコミュニケーションで他のメンバーにカバーしてもらって競技をするのがシッティングバレーです。今日体験したことを活かして、たくさんコミュニケーションを取って、いつものバレーボールも頑張ってほしいと思います」とひょうごシッティングバレー連盟の清水さんからの応援の言葉をいただいて午前の部を終えました。

小学生と選手みんなで一緒にお昼ごはんを食べ、午後からは立位でのバレーボール教室がスタート。シッティングバレー体験やお昼を経て、チームにも選手にもすっかり打ち解けた様子で練習が始まりました。
基礎となるオーバー、アンダーパスを練習した後は、強打レシーブ。今回のバレー教室は選手が一人ひとりに目が届く人数で開催したため、細かいポイントまでしっかり伝えることができました。
強打レシーブの後は3人レシーブ、スパイク、サーブ練習と続き、レッドフェニックスの選手たちが見本のプレーをするたびに真剣な眼差しで見つめる子どもたち。なかでも合間に行っていた、竹口GMと中谷選手(ゴウ)、別宗選手(ジェイ)、シッティングバレーボールの清水さんによる本気の3人レシーブを見ていた子どもたちは「強すぎる…」「レベルが違う」「カッコいい…」と圧倒されていたのが印象的でした。

練習の仕上げとして、実践形式での2セットマッチを行いました。レッドフェニックスの選手の先導もあって、1点を決めるたびに大きな声で喜ぶ子どもたち。ハイタッチをしたり、声を掛け合ったりと、最初は知っている友達同士だけで話していた人も最後はチーム一丸となって喜び合う姿に、子どもたちの成長の早さや順応性の高さを感じました。
閉会式では株式会社デンソーテン総務部黒田部長からの総評もあり、キャプテンの佐々木選手が「楽しかった人~?」と聞くと全員勢いよく手を挙げてくれました。
午前はシッティングバレー、午後からはいつもの立位のバレーボールと盛りだくさんな内容でしたが、みんながまた参加したいと言ってくれたのが嬉しかったです。大会優勝が大きな目的ですが、バレーボール教室を通じてバレーの楽しさを感じてもらうのもレッドフェニックスの大きな使命です。今後もレッドフェニックス主催のバレー教室を続けていく予定ですので、ご期待ください!

楽しかった1日を振り返って

神戸市小学生バレーボール連盟理事長 荒川恭次さんのコメント
バレーボールという1つのカテゴリの中にもいろいろな競技があり、いろんな環境の人が競技に打ち込んでいる、そして自分も一緒に楽しむことができて、子どもたちには良い体験になったと思います。
引っ込み思案な子もいますが、今日初めて会う子ども同士でチームを組んだのも良い刺激になったのではないでしょうか。レッドフェニックスの選手やシッティングバレー連盟の皆さんが引っ張ってくれて、どの子も楽しそうにプレーしていて良かったです。
皆さんのコメント
・シッティングバレーは移動がむずかしかったけど、教えてもらううちにちょっとずつできるようになって、試合は盛り上がって面白かったです。午後からは私はセッターなので、ポジションならではのコツも選手の人に教えてもらうことができて良かったです。シッティングバレーもバレー教室もまたやりたいです!(参加者)
・初めてシッティングバレーボールをやる子たちばかりなので、大丈夫なのかしら?と見ていたのですが、みんなそれなりにプレーしていて、指導者の皆さんの教え方が上手いのもあると思うのですが、子どもたちもすごいですよね。私も保護者チームで少しだけ参加させていただいたのですが、子どもたちのようには全然いかず…でも良い経験になりました。初対面の子同士でも楽しそうにプレーしていて、選手の皆さんも盛り上げてくださって、子どもたちには良い経験になったと思います。(保護者)
別宗選手(ジェイ)のコメント
いつもはクラブチームごとや学校ごとに分かれての教室が多いのですが、今回はみんなバラバラになってチームを作りました。最初こそ緊張気味で「大丈夫かな?」と思いましたが、神戸の小学生たちはバレーができる子も多く、向上心もあって、どうしたら上手くできるのかたくさん質問してくれて教え甲斐がありました。
先週のパラバレーボールミーティングもそうですが、障がいのあるなし関係なく本気になってプレーできるのがシッティングバレーの魅力。その楽しさをみんなで分かち合えて良かったです。
バレーボール教室は毎回、教えることのむずかしさを感じていますが、みんなの「楽しかった!」「勉強になった!」という笑顔を見ると、私たちも「やって良かったな~!」と思います。またみんなで一緒にバレーボールを楽しみましょう!