DENSO TEN

活動レポート

2024年8月24日

三木市スポーツ振興基金競技力向上事業「バレーボール選手強化練習会」

2024年8月24日、三木市の三木山総合公園総合体育館アリーナにて「バレーボール選手強化練習会」が開催されました。レッドフェニックスは毎年講師役として招待されており、今年も三木のみんなと一緒にバレーボールができることを楽しみに練習メニューを考えてきました。
今年は三木市内のバレーボールに打ち込む小学生と中学生に加えて、三木高校女子バレーボール部の皆さんも参加、約100名の受講生が集まってくれました。毎年参加してくれている人も多く、和やかな雰囲気で練習会がスタート。
バレーボール教室ではなく「強化練習会」という名前だけあって、今よりもっとバレーボールが上手くなりたいという気持ちが強く積極的な受講生が多く、今年も充実した練習会になりました。

当日の様子を紹介!

参加チーム
小学生3チーム(チーム名省略):平田/豊地/自由東/一般参加 35名
中学生4チーム(チーム名省略):三木/三木東/別所/自由が丘 54名
高校生1チーム(チーム名省略):三木高校
練習メニュー
【午前】開会式・ウォーミングアップ・実技練習(パス・強打レシーブ・タッチ&ゴー・3人レシーブ・スパイク)
【午後】レッドフェニックスによるエキシビション・ウォーミングアップ・実技練習(午前の復習・サーブ)・学校対抗ゲーム・クールダウン&質疑応答・閉会式

まずは基本となるオーバーパスとアンダーパスの練習。皆の前でプレーするのは恥ずかしがる人も多いのですが、レッドフェニックスの選手がお手本を見せると「やってみたい!」と積極的に前に出てきてくれる人が多いのが三木の練習会のいいところです。
今回は高校生もいるため、ボールコントロールのしやすいオーバーハンドでカットする練習も取り入れて、強打レシーブの練習を行いました。指に力を入れる感覚を掴むための指立て伏せや個別練習でコツを掴めた人もいたようです。

続いて、レシーブからトスにつなげる3人レシーブの練習。強打レシーブからトスにつなげる実戦に近い練習方法です。3人レシーブがむずかしい場合は、アタッカー役1人とレシーブ役2人で行う「タッチ&ゴー」がおすすめです。アタッカー役の人が持つボールに2人がタッチしたら、素早くアタッカー役がどう動くか確認しながら移動して、強打をレシーブする練習方法です。3人でできるので人数が少ないチームでも練習しやすく、ゲーム感覚で行えるので小さなお子さんでも飽きずに反復できるのが利点です。
3人レシーブやタッチ&ゴーはボールを打つアタッカー役の人も重要とあって、受講生だけでなく顧問の先生方やコーチ、監督の方々も熱心に参加してくださいました。

午前最後はスパイク練習。成長途中の小中学生にとってスパイクは一番むずかしく、苦手意識もある人も多いのではないでしょうか。まずは助走と上半身の動きを別々に確認してから、最後に合わせての練習を行いました。選手のアドバイスで上手く打てるとハイタッチして喜ぶ姿も。

午後からは、まずレッドフェニックスによるエキシビションマッチから。練習中は優しかった選手たちの迫力あるプレーに固唾をのむ受講生たち。アタッカー陣の高いスパイクもさることながら、その強打を拾うレシーバー陣にも思わず拍手が起きます。
速くて何が起きたか見逃しがちなポイントも藤本監督が解説で選手の動きの良かったポイントがわかりやすく、小学校低学年の人も集中して観戦してくれたのが嬉しかったです。
また、6人制だけでなく、レッドフェニックスが普段プレーしている9人制のルールでのプレーも観てもらうことができたので、9人制特有のネットプレーに興味津々の人がいたのも印象的でした。

午後のウォーミングアップは氷オニをしました。体を温めるのはもちろんのこと、オニに捕まって固まってしまった人を動ける人がタッチすることでまた逃げることができるので、学校や年齢関係なく皆で交流することができるので大人数で行う練習会などでは効果的な遊びです。ただし、小さなお子さんは頑張って走りすぎて転んでしまうこともあるのでケガには要注意。
続くサーブ練習では、選手のお手本を見ながら自分が目指すサーブのかたちをやってみる受講生たち。なかでも中谷選手(ゴウ)の迫力あるジャンプサーブには思わず歓声が起きるほど。個別練習では、サーブのコツを選手や藤本監督に積極的に質問し、何度も反復してコツを掴もうとする受講生の姿が良かったです。

最後はチーム対抗で対戦。今日1日の練習の成果を確認することもでき、一番盛り上がるのもやっぱり試合形式です。レッドフェニックスの選手も今日一日指導したチームに入って、みんなで一緒になってバレーボールを楽しみました。
今日一日、疲れた体をしっかりとクールダウンさせた後は、チームに分かれて今日1日学んだことへの感想やレッドフェニックスの選手たちへの質疑応答をじっくりと行いました。受講生にとっては練習に関係あることやないことも遠慮せずに聞くことができるので、選手をぐっと身近に感じられる時間でもあり、レッドフェニックスの選手たちにとっても今日一日の手応えを直接聞くことができる三木ならではの嬉しい時間です。
閉会式では、今年が最後となる6年生にサイン色紙の授与もあり、今年も充実した1日となりました。

楽しかった1日を振り返って

三木市バレーボール協会会長 今安孝次さん
開会式でも言いましたが「上達の近道は上手い人の真似をすることから」。やはり実際のプレーを見て具体的に憧れのプレーヤーを見つけることで、その姿に向かって練習することが上手くなるコツだと思います。また、生徒にとっては顧問の先生方や外部コーチの方々の教え方がすべてとなりがちですが、トッププレーヤーの方々に教えてもらうことで「こういう練習方法もあるんだ」と視野が広がるのも良いことだと思います。
デンソーテンさんが旧社名の頃から毎年来ていただいていますが、今年も良い経験ができた練習会だったと思います。子どもたちの喜ぶ姿を見ていると、今後も続けていきたいと毎年思っています。
受講生の感想
・イチさんに担当してもらったのですが、めちゃくちゃ上手くて、レシーブの安定感が半端なくてすごかったです!1年生しかいないバレー部なのですが、今日はどの練習メニューもためになることばかりで、自分に合った練習方法も教えていただいたので、今後の部活にも活かしていきたいと思います。(高校生)

・レシーブ練習からスパイク練習まで、どの練習からも学ぶべきポイントがあって、有意義な経験ができました。なかでもスパイク練習のトスが高くて打ちやすく、練習方法という面でも勉強になりました。あと、基礎的だからこそレシーブの大切さを感じました。今後の練習にも取り入れて、みんなでがんばっていきたいと思います!ありがとうございました。(中学生)

・全部楽しかったけど、タッチ&ゴーと最後の6人ゲームが良かった。マコさんとミユさんに教えてもらって、すごく優しくて今日1日ずっと楽しかった。2人ともエキシビションマッチでのプレーがすごすぎて、普段の優しい感じと全然違ってちょっと怖かった(笑)けど、すごくかっこよかった!6年生なので今回が最後だけど、中学でもバレーを続けてもいいかな、と今日思いました。(小学生)
児玉選手(ココ)のコメント
今週は、パラスポーツミーティングやデンソーテンバレーボール教室、そして今日のバレーボール選手強化練習会と、たくさんいろんな方と一緒にバレーをしました。基礎的な練習メニューは同じですが、みんなそれぞれ全然違うので、教え方も全然変わるのが面白くもあり、楽しいところです。
三木の子たちは一人ひとり熱心で、質問に答えているときもしっかり耳を傾けてくれて、真剣に練習に取り組んでくれたので、私たちもやり甲斐を感じたし、楽しかったです!今日練習したことが少しでも役立って、また来年成長した姿で会えたら嬉しいですね。