当日の様子を紹介!
- 日程
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2024年8月17日
- 会場
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兵庫県立障害者スポーツ交流館(神戸市西区)
- 参加団体
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ふうせんバレーボール連盟/ローリングバレーボール連盟/ミニなでしこ/ひめじバレーボールクラブ/玉津中学校バレーボール部/太山寺中学校バレーボール部/兵庫WAVES/シッティングバレー関係者/個人参加 など総勢約120名
午前中は各パラスポーツ体験ということで、体育館を3つに区切って「ふうせんバレーボール」「ローリングバレーボール」「卓球バレー」を楽しみました。参加団体が偏らないようにそれぞれ振り分けてチームをつくることで、いろんな人と交流しながらプレーできるのも本イベントの魅力です。
どの競技もルールは違えど、バレーボールで大切なのはチームプレー。最初はぎこちなかった参加者もプレーを続ける中で声かけやコミュニケーションの大切さを学び、打ち解けていくさまが印象的でした。
体験したパラスポーツを紹介
【ふうせんバレーボール】
鈴が入った大きな風船を使ったバレーボール。打つたびに鈴が鳴るので視覚障害の人もプレーでき、風船がゆるやかに動くので車椅子や年配の方でも安心してプレーすることができます。ルールはチーム6人が必ず1回ずつ風船にタッチして、10回以内に相手コートに返すこと。1人2回触ることもできますが、連続して触るのはNG。
誰が風船に触ったか声を掛け合いながらプレーするのがポイントです。簡単なように見えて、少しの風でも動きが変わる風船の軌道は読みづらく、強く打っても思ったように飛ばないところがむずかしい、奥の深い競技です。


【ローリングバレーボール】
バレーボール用のネットを床から約30cmまでの高さにし、ボールをネットの下に転がして競うバレーボールです。前衛は床にお尻または両膝をつけた姿勢でプレーするので、重度の障がいがある人も参加することができます。後衛は立ってプレーしますが、下半身にボールが当たると反則です。長く浮いたボールを打っても反則になるのですが、どうしても「決めたい!」と思うと力が入りすぎて球が浮いてしまってネットに引っかかってしまうのがむずかしいところです。初心者だとボールの制御がむずかしく、勢いも出にくいのですが、熟練者の人のスパイクは迫力があり、コート外で見ているよりも実際に受けてみると体感速度がすごく、緊張感が楽しめる競技です。


【卓球バレー】
鉄の玉が入ったサウンドボールというピンポン玉サイズのボールを木の板でパスを回しながらバレーボールのように打ち合う競技です。基本的にはバレーボールのルールと同じで、パスは3回まで、ネットの下を通過させて相手コートに打ち返します。お尻が浮くと反則で、座って競技できるので子どもから高齢者、車椅子の人や視覚障害の人もみんなで楽しむことができます。
ピンポン球は軽いので、ゆっくり始めてもラリーを続けているうちにどんどんスピードが上がっていき、目で追うのがやっとというくらいの速さになります。白熱して思わずイスから立ち上がってしまったり、スピードについていけずにピンポン球を見失ってしまうことも。卓球台の広さで1チーム6人でプレーできるのも魅力です。


午後からはコートを分けて、立位のミニバレーボール教室とシッティングバレーボール教室を行いました。シッティングバレーは床にお尻の一部を着けてプレーする競技ですが、6人制バレーのルールとよく似ているので、立位のバレーボールに親しんでいる人は比較的違和感なくプレーすることができます。レッドフェニックスのあるデンソーテン社内にもシッティングバレーボール部(レッドエッグ)があり、今年も2名が本イベントに参加し、審判をしてくれました。シッティングバレー教室では、お尻を床に着けた状態での移動方法やパスなどを練習し、その後試合形式を楽しみました。
立位のミニバレー教室では、オーバーハンドやアンダーパス、強打レシーブの練習を行いました。実際に飛んでネットを超えるスパイクを打つのはむずかしくても、ボールを思いっきり打つ楽しさを体感してほしいと、今回はネット下にボールを打ち付けるスパイク練習も取り入れました。選手の説明にしっかりと耳を傾けて、熱心に実践練習をしてくれたのが印象的でした。
その後はイベント終了時間まで、試合形式でふうせんバレーを楽しみました。しっかりコミュニケーションを取ることができているチームがやっぱり強い!小さなお子さんでも簡単に参加できる競技ながら、点数を重ねるとなるとむずかしいのがパラスポーツの魅力。白熱しながらも笑い声の絶えない1日となりました。
また、イベント終了後はレッドフェニックスによる追加のミニバレー教室も開催。昼に行ったパスの復習に加えて3人レシーブやスパイク練習を行いました。参加してくれた聴覚障害の男子のスパイクはやはり力強く、拍手が起きる場面も。藤本監督や竹口GMによる3人レシーブなど、一歩踏み込んだ練習もすることができました。



