DENSO TEN

活動レポート

2025年8月23日

三木市バレーボール教室

2025年8月23日、三木市の三木山総合公園体育館アリーナにて「三木市バレーボール教室」が開催され、レッドフェニックスは講師役として招待いただきました。今年も三木市でバレーボールに打ち込む小学生・中学生と、三木高校女子バレーボール部の皆さんを合わせ、約100名の受講生が参加してくれました。実業団の選手に直接指導してもらえる機会ということで、子どもたちはもちろん、指導者の方々にも毎年楽しみにしていただいています。レッドフェニックスの選手たちが主導で考えてきた練習メニューにみんなで取り組み、真夏の暑さに負けない元気なプレーで溢れる1日となりました。

当日の様子を紹介!

参加チーム
小学生3チーム:平田/豊地/自由東/一般参加 44名
中学生4チーム:三木/三木東/別所/自由が丘 53名
高校生1チーム:三木高校 7名
練習メニュー
【午前】開会式・レッドフェニックスによるエキシビション・ウォーミングアップ・実技練習(パス・強打レシーブ・3人レシーブ・スパイク)
【午後】ウォーミングアップ・実技練習(午前の復習・サーブ)・チーム対抗ゲーム・クールダウン&質疑応答・閉会式

まずは、実業団バレーボール選手の動きを間近で見てその迫力を感じてもらいつつ、今日1日の練習にあたってお手本のイメージも持ってほしいという思いで、レッドフェニックスによるエキシビションマッチからスタート。
アタッカー陣の強烈なスパイク、その強打を拾うレシーバー陣、9人制特有の巧みなネットプレーや正確な2段トスも繰り出され、迫力あるプレーに拍手と歓声が上がります。そして何よりも、「やって楽しい、観て楽しいバレーボール」を信条とするレッドフェニックスの選手が元気に動き回る姿に、受講生たちの真剣な眼差しが輝き、気持ちが一段と高まったところでウォーミングアップに移ります。

午前中のウォーミングアップは、司会が指示した人数ですばやくグループをつくるという楽しいゲーム形式も取り入れました。他のチームやレッドフェニックスの選手との交流で、体だけでなく心もほぐれてきたところで練習が始まります。
まずは基本となるオーバーハンド/アンダーハンドパスの練習から。全員で集まって選手の説明を聞きお手本を見た後に、各チームに分かれて実践します。特に小学生チームは後ろの順番で見ているときもみんなでかけ声を出しながら、元気いっぱいに練習していました。
続く強打レシーブの練習ではオーバーハンドでのレシーブについても説明。特に小学生などにとっては少しレベルの高いプレーですが、レッドフェニックスの選手に教えてもらえるこの機会に全員でチャレンジできるのもバレーボール教室の良いところです。無理のないよう膝をつきながらの「指立て伏せ」で、手首を固める感覚をみんなで体験してみました。
3人レシーブは強打レシーブからトスに繋げる実戦に近い練習方法です。カバーに飛び出すのがなかなか難しいのですが、ボールが上がった方向へ素早く身体を向けて対応できるよう、各チームで熱心に説明・実践が繰り返されます。3人レシーブが難しい場合は、アタッカー役1人とレシーブ役2人で行なう「タッチ&ゴー」がおすすめ。アタッカー役が持つボールに2人がタッチしたら、素早くアタッカー役がどう動くか確認しながら移動して、強打をレシーブする練習方法です。3人でできるので人数が少ないチームでも取り組みやすく、ゲーム感覚で行なえるので小さなお子さんでも楽しく練習できるメニューです。

午前の最後はスパイク練習。体全体を連動させてスパイクを打つのはなかなか難しいのですが、上半身の構えから体のひねり、足のステップと段階を踏んで動きを確認していきます。また、宙に浮いたボールを打つのもスパイクの難しさの一つ。小学生はネット前で床に向かって強くボールを打つ練習、中学生はネット際に上げられたボールの下に入ってキャッチする練習など、各コートで選手たちが工夫を凝らした練習方法が展開されました。

午後のウォーミングアップでは、手つなぎ鬼ごっこをしました。6人1組で鬼以外のメンバーが手をつないで輪になり、そのうちの1人が鬼にタッチされないよう、みんなで手をつないだまま左右に動いて鬼から逃げます。体を温めるだけでなく、限られた範囲で効率よく動くフットワークのアップにもなります。10カウントする間に逃げ続けるのを複数セット行ない、タッチされまいと必死で大盛り上がりでした。
続いてチームごとに午前中の練習内容を復習した後は、サーブ練習を行ないました。各選手のお手本を見て、自分の目指すサーブの形をやってみる受講生たち。中谷選手(ゴウ)のジャンプサーブを受けてみる体験タイムではたくさん希望の手が上がるとともに、その迫力を目の当たりにして「すごい…!」と歓声が上がっていました。その後各チームに分かれての練習では、レッドフェニックスの選手に個別で質問しながら、コツを掴もうと積極的に取り組む受講生の姿がたくさん見られました。

最後はチーム対抗ゲームを行ない、練習の成果を確認します。レッドフェニックスの選手も指導した各チームを盛り上げ、どのチームもコートの内外で元気よく声をかけてゲームに臨む姿が見られました。バレーボールの技術的な面だけでなく声を出して元気よくプレーするという、レッドフェニックスの信条である「やって楽しい、観て楽しいバレーボール」が今日1日を通して受講生たちに伝わっていたように感じられました。

1日たっぷりの練習で疲れた体をクールダウンさせた後は、各チームでレッドフェニックスの選手への質疑応答タイム。真剣な表情でじっくりと選手の話を聞きながら、熱心にメモを取る人もいて、みんなの「バレーボールが上手くなりたい」という気持ちが伝わってくる嬉しい時間です。
閉会式では、今年が最後になる6年生へ選手たちのサイン色紙の授与、また選手たちから受講生全員にレッドフェニックスのグッズのプレゼントもあり、お互いに感謝の気持ちを伝え合って充実した1日を締めくくりました。

楽しかった1日を振り返って

受講生の感想
・レシーブの構えなど基礎を一から教わるようなことが普段はあまりないので、今日は教えてもらえてありがたかったです。
・普段の練習よりも細かく教えてもらえて、例えばオーバーハンドの構えなど、実はちゃんとできていなかったと気づくことができて、もっと練習したいと思いました。
・どの練習も楽しみながらできたので、もっとバレーボールを頑張ろうと思ったし、バレーボールがより好きになれました。
・大きな声で喜んだり、「大丈夫!」と声をかけたりと雰囲気が明るいところは、ミスを気にしがちな自分たちのチームでも見習いたいです。
・オーバーハンドのコツを教えてもらえて、うまくできるようになってよかったです。
・サーブがちゃんと入るようになったし、アンダーハンドのパスやレシーブも今日教えてもらえて、うまくできるようになりました。中学校に上がってもバレーボールを続けたいです。
参加された指導者の方々の感想
・生徒たちが基礎に立ち返って一つ一つ意識を見直せるすごくいい機会になりました。やっぱり一番真似してほしいのは、選手の皆さんの声のかけ方ですね。ゲームのときだけでなく、見本になるときやボール出しのときも必ず声を出されていたので、そういうところも参考にしたいと思います。
・基礎的なメニューからしっかりと教えていただき、普段学校では目が届かないところも別の視点から言ってもらえることで、子どもたちは素直に受け取っているように見られました。また社会人の高いレベルのプレーを肌で感じられたことは、子どもたちにとって大きな刺激になったと思います。
・パスなど基本的なところから、選手の皆さんに手取り足取りで教えていただけてありがたかったです。今日のウォーミングアップにも遊び感覚でできることがあったように、練習がしんどいだけにならないような工夫も参考にしています。また選手の皆さんは周りのこともよく見ておられるので、バレー以外の面も含めて子どもたちには学んでほしいですね。
・三木のバレーボール教室は子どもたちも私たち指導者も毎年とても楽しみに参加しています。いつも私たちが言っているのと同じようなアドバイスも、選手の皆さんに言っていただけると子どもたちも素直に聞いていたと思います(笑)。指導者にとってもボールの出し方など練習方法や、プレーでも例えばオーバーハンドのレシーブは高学年向けに最近取り入れようと参考にしている最中でしたので、今日も教えていただけでありがたかったです。また今日のエキシビションを見ても、もう落ちると思ったボールも選手の皆さんは最後まで追いかけて拾い上げるのが本当にすごいですよね。ボールを追いかけて、声を出して必死にプレーするということを子どもたちには見習ってほしいです。
大野選手(ハル)のコメント
今日のバレーボール教室は、ウォーミングアップからみんなで一緒になって始めた効果もあり、お互いに仲良くなれて楽しい1日になりました。練習で教えたことが最後のチーム対抗ゲームの中でしっかりできるようになっているのを見て、一緒に頑張ってよかったなと思いました。私自身は人に教えるということがまだまだ得意ではないので、どうすれば子どもたちにうまく伝わるのか、チームの先輩方の姿も見ながら学んでいきたいです。この後もバレー教室のスケジュールが続くので、引き続き頑張ります!そして子どもたちには、自分から積極的にボールを触りにいって、向上心を持って頑張ってほしいなと思います!