DENSO TEN

活動レポート

2025年2月15日-16日

第26回冬パラバレーボール選手権in玉津

2025年2月15日から16日にかけて、兵庫県立障害者スポーツ交流館で「第26回冬パラバレーボール選手権in玉津」が開催されました。今年の参加は女子13チーム、男子12チーム。兵庫県立障がい者スポーツ交流館は設備が整っているということもあり、シッティングバレーボールの大会としては健常者のみのチームも参加できるとあって、全国でも一番参加人数が多い大会です。
レッドフェニックスは今年も「レッドフェニックス」「ブラックフェニックス」の2チームに分かれて参加、昨年デンソーテン社員有志によって発足したシッティングバレー部「レッドエッグ」も2回目の参加となります。参加して以来2連覇を果たしているレッドフェニックスチームは3連覇を、ブラックフェニックスは初優勝を、レッドエッグは2勝を、とそれぞれの目標を掲げて試合に臨みました。

当日の様子を紹介!

冬パラバレーボール選手大会とは
パラバレーボール(座位)を通じて健常者との交流、相互理解を深めるとともに障がい者の健康と体力の維持増進を図ることを目的として実施しています。
[主催者:冬パラバレーボール選手権大会実行委員会]
参加チーム(順不同)
男子(12チーム)
台東スマイル・千葉パイレーツ・埼玉レッドビーズ坊主・パラだに浜松・京都おたべーず太郎・大阪アタッカーズ・広島STONES・SOUL(魂)・神戸学院大学附属高等学校男子バレーボール部・KOBE JETS・播磨キング・RED EGG
女子(13チーム)
東京プラネッツ女組・千葉レディースパイレーツ・埼玉レッドビーズ ヴィーナス・京都おたべーず花子・大阪アタッカーズ・メディカル・兵庫LSC・SOUL39・SOUL43・広島ROCKS・パラだに浜松・レッドフェニックス・ブラックフェニックス

優勝候補のチーム「レッドフェニックス」は佐々木キャプテン・平田・吉田・中谷・児玉・森選手、チーム「ブラックフェニックス」は西村・栗原・野上・田中・別宗選手と今期で引退を表明している藤井・兵頭選手が助っ人として参加。
1日目は予選として女子はそれぞれ「フ・ユ・パ・ラ」、男子はそれぞれ「ば・れ・ぼ・る」の各4リーグに分かれて対戦します。今年も関東をはじめ遠方からの参加も多く、男子はなんと高校生のバレーボール部も初参加、予選リーグから会場は活気に包まれました。

シッティングバレーボールはその名前のとおり、床に座ったまま行う6人制バレーボール。お尻が床から浮いた状態でボールに触れると「リフティング」という反則を取られます。初心者にとっては一番取られやすい反則ですが、最近はスムーズな試合進行のためにも「はっきりとしたリフティング」以外は反則を取らないのが主流なのだそう。テンポよく進んでいく試合ですが、レベルの高いチームが揃っているだけに予選からフルセットに及ぶ接戦が繰り広げられました。
1日目の予選リーグの結果は、レッドフェニックスが全勝で1位通過、ブラックフェニックスも全勝ながら得失点差で予選2位、レッドエッグは勝利こそなかったものの、昨年に比べて段違いに上達したプレーで健闘しました。

2日目は決勝トーナメントと順位決定戦。レッドフェニックスは東京プラネッツ女組と対戦し、2セット目は接戦となりましたが25-20とストレートで勝ち抜けます。ブラックフェニックスはSOUL39との対戦。昨年決勝でレッドフェニックスと優勝を争った強豪にブラックフェニックスは苦戦、1セット目を落としてしまいます。後がない2セット目もリードされる展開が続き、必死で追いかけるもあと一歩が及ばず、23-25と0-2でSOUL39が勝利。ブラックフェニックスはここで敗退となりました。
男子の部ではレッドエッグが順位決定戦として神戸学院大学附属高等学校男子バレーボール部と対戦。シッティングバレーは初心者という高校生ですが、普段は6人制バレーボールをしっかりプレーしている彼ら。対してレッドエッグは週に1度シッティングバレーの練習をしているとはいえ、普段はデスクワークの会社員。どちらに軍配が上がるか見ものでしたが、これまでシッティングバレーの練習を重ねてきたレッドエッグが勝利。竹口GMとハイタッチで勝利を喜びます。

レッドフェニックスは順調に勝ち進み、決勝戦は昨年と同じSOUL39との対戦に。1セット目からラリーの続く手に汗握る攻防が続きますが、抜け出したのはレッドフェニックス。13-8とリードすると、勢いそのままに点を重ねて25-17で1セット目を取ります。
流れに乗りたい2セット目、17-8とリードしている場面でレシーブに失敗すると流れがSOUL39に。17-14と一気に3点差まで詰められます。流れを断ち切りたいレッドフェニックスですが、SOUL39が粘り強いプレーでとうとうデュースに。最後はSOUL39が逆転し、24-26で勝負は振り出しに。
3セット目は15点マッチ、勢いにのったSOUL39の力強いプレーにあと一歩が及ばず6-15でレッドフェニックスは敗退。優勝はSOUL39となりました。「レッドフェニックスさんはやっぱり上手かったですが、今年こそは絶対優勝したかったので勝てて嬉しい」とSOUL39西家キャプテンに対して「めっちゃ悔しい!来年はまた絶対勝ちます」と佐々木キャプテン。
今年も白熱の今大会でしたが、男子はSOUL(魂)、女子はSOUL39と男女ともにSOULがダブル優勝という結果となりました。

楽しかった1日を振り返って

チーム「レッドフェニックス」 キャプテン 佐々木選手のコメント
決勝戦は1セット目取れたのでこのままいけるかなと思ったんですが、途中から本当にめちゃくちゃ真剣にやって、それでも一歩及ばずだったので、悔しいですね。それでも優勝したSOUL39さんには私達に勝つために練習してきたとおっしゃっていただいて、その言葉どおりすごく強くて、本当に嬉しいし悔しいですね。次はこちらが挑戦者としてリベンジしたいと思います。健常者とか障害者とか関係なく、本当に熱くなれる2日間でとても楽しかったです!
チーム「ブラックフェニックス」 キャプテン代理 西村選手のコメント
本当のキャプテンはマコ(渡邊)だったんですけど、怪我で来れなかったので。結果的にレッドもブラックもSOUL39さんに負けて、悔しいですが優勝されたので良かったです。本当は私たちも優勝狙ってたんですけどね(笑)。予選リーグからずっと強い相手とばかりで、どの試合も接戦で本当に面白かったです。ヒョウさんやミユさんも参加してくれたし、2日目は来年度の新人Gも来てくれて、笑いの絶えない2日間でした。来年こそは一矢報いたいなと思いつつ、めっちゃ盛り上がったので結果的に大満足です!
レッドエッグ キャプテン 山本祐さんのコメント
昨年はバレーボールになっていたかも怪しい初心者集団でしたが、それが逆にトリッキーで点を取れていたという部分もありました。週1回、レッドフェニックスや有志の皆さんと練習してバレーができるようになったぶん、今年は正攻法で挑んでコテンパンにやられたという感じがしますね(笑)。でも、試合の雰囲気にも慣れてきたし、各々が「1ポイントずつ取ろう」という意志のもと積極的にプレーができて、ずいぶんとチームらしくなったと思います。シッティングバレーで出会った人たちや気付きも多く、こういう大会があるからこそ勝利を目標に取り組めるので本当に感謝です。今年は2勝が目標なので、あと1勝どこかで勝たなくては…!がんばります!