当日の様子を紹介!
- 参加チーム
- 神戸市立太山寺中学校、神戸市立夢野中学校、神戸市立玉津中学校、神戸市立向洋中学校
- 講師
- ひょうごシッティングバレーボール連盟の皆さん
1日目はシッティングバレーボールの日。座った姿勢でプレーする以外は6人制のルールと共通点が多く、バレー経験者にとっては障害者バレーボールの中でも戸惑いなく始められるのも魅力のひとつ。脚に障害を持つ人も健常者も一緒に楽しめる競技で、夏季パラリンピックの競技種目にも採用されています。
午前中はひょうごシッティングバレーボール連盟の皆さんが講師となってシッティングバレー体験教室を開催。床にお尻を着けたまま移動する方法や、後ろにのけぞったときに床に頭を打たないような動き方など、シッティングバレー独特の動きを体験しながら学びます。座って輪になってパスを繋いでいると「意外とできるのでは?」と思うものの、実際に向かい合ってパスをしたり、ネットを挟んでアタックするとなると、座ったまま移動することのままならなさを実感する中学生たち。簡単そうにプレーしていた連盟の皆さんやレッドフェニックスの選手たちのすごさが伝わったのではないでしょうか。


午前中でシッティングバレーの基本をマスターしたところで、午後からはシッティングバレー大会。4校総当たり戦で試合を行い、順位を競います。太山寺中や夢野中がユニフォームに着替えてくれたこともあり、大会ムードが漂います。レッドフェニックスも審判やコーチ役として担当校の応援を頑張りました。
シッティングバレーは動きに制約があるぶん、ボールが後ろに飛んだら前衛はすぐに振り返ってバックの動きを見たり、声掛けなどのチームワークが問われる競技です。午前中はおとなしめだった中学生たちも、試合となると真剣そのもの。終盤戦ともなると大きな声も出るようになり、初心者とは思えないプレーで盛り上がりました。
最後はエキシビジョンマッチとして、レッドフェニックス、連盟の皆さんに加えて各校のコーチや監督が参戦。先生が活躍するたびに、生徒からは大歓声があがり、楽しい試合となりました。
第2回デンソーテン杯のシッティングバレー部門の優勝は玉津中学校の皆さん。玉津中はシッティングバレーボール経験も豊富で、6人制でも県大会に出場するほどの実力派だけあって、さすがの試合運びでした。


2日目は6人制バレーボールの日。午前中はレッドフェニックスによるバレーボール教室を行いました。せっかく4校も集まっているので、他校の生徒同士で交流もしてほしいと考えたウォーミングアップが「8月生まれの人がいる8人組」「長ズボン履いてる人がいる10人組」という感じで組分けをして、時間切れになったら簡単な罰ゲームをするというもの。各校が入り乱れたところで6人組をつくって、そのままリレー形式のアップをすることで、自然と全体的に和気あいあいとしたムードに。
アップ終了後はアンダーパスとオーバーパス、強打レシーブ、3人レシーブ、各ポジション練習を行いました。アタッカーはスパイクを、セッターはトス、リベロはサーブレシーブを重点的に練習。9人制はローテーションがないぶん、6人制よりも1人の選手がポジションに特化したプレーを磨けるのが面白いところ。レッドフェニックスが各ポジション練習でしっかり教えられるのも、選手それぞれに得意分野があるからこそなんです。
午前中最後のサーブ練習では、サーブが苦手だという生徒には選手が腕の振り方やボールにミートさせる位置などを個々にアドバイス。その結果、ネットを越えられるようになってハイタッチで喜ぶ姿も見られました。


午後からは6人制バレー大会。1日目同様に4校総当たり戦で試合を行い、順位を決めます。レギュラー陣以外も試合の雰囲気を楽しんでもらいたいと適宜交代ありのルールで2セットマッチ。レッドフェニックスは昨日と同じく、審判やコーチポジションに付きつつ、担当した学校を応援します。
1日目のシッティングバレーで声掛けやチームワークの大切さを学び、2日目午前中では改めて基礎の大切さを感じてもらえたと思います。成長期の中学生だけあって、レッドフェニックスの選手が少し教えるだけでも上達するのが早く、試合でもその成長を感じられる場面がたくさんありました。
最後は4校の選手から選ばれた神戸選抜対レッドフェニックスの試合も。中学生に負けるわけにはいかないものの、神戸選抜は即席とは思えないチームワークで粘り強くボールを繋ぎ、ラリーが続く好ゲームに。時間が許すギリギリまで、学校関係なく参加者全員でバレーボールを楽しむことができました。
6人制バレーの部で優勝したのは、昨年に引き続き夢野中学校。閉会式では各校にレッドフェニックスのキャプテンである佐々木選手から景品が贈られました。「上達の早道は上手い人の真似をすることなので、いっぱい上手い人のプレーを見てほしい。レッドフェニックスの選手も最初から上手かったわけではなく、教えてくれる先生やコーチ、日々を支えてくれる家族に感謝しながら一生懸命練習したから上手くなった。みんなも感謝を忘れず、練習を頑張っていってほしい」と森選手。
最後に記念撮影をして、2日間のデンソーテン杯は終了しました。今年も「楽しかった!ぜひまた来年も参加したいです!」と皆さんに言ってもらえて、開催者冥利につきます。また一緒にバレーボールを楽しみましょう!

