第93回全日本9人制バレーボール総合女子選手権大会
- 日程
- 2024年11月23日-24日/12月1日
- 会場
- 和歌山ビッグウェーブ・和歌山東公園体育館/パナソニックアリーナ
- 参加チーム(全28チーム)
-
●デンソーテン レッドフェニックス
●パナソニック ブルーベルズ
●マツダ クロス・ナイン
●イビデン レグルス
●鹿児島銀行 レジオンウィングス
●東京東信用金庫 ブルーラビッツ
●東京女子体育大学
●パナソニック津 アドバンス
●日田検診 ホワイトドルフィン
●高崎第一病院クラブ
●桃源郷
●日本女子体育大学
●日本体育大学
●セイコーエプソン
●大町クラブ
●Brave Angels
●静岡西部クラブ
●藤波排球会
●Space.G
●キャッツ
●日新電機
●若鮎クラブ
●岡山SALIRE
●岡山クラブ
●松山V
●大分銀行
●パナソニック大阪
●大阪シティ信用金庫スカイアイビス
score sheet得点表
決勝
デンソーテン レッドフェニックス |
2 |
23-25
21-19
21-17
|
1 |
パナソニック ブルーベルズ |
準決勝
デンソーテン レッドフェニックス |
2 |
23-21
21-15
-
|
1 |
イビデン レグルス |
第2試合
デンソーテン レッドフェニックス |
2 |
21-14
21-15
-
|
0 |
日田検診 ホワイトドルフィン |
第1試合
デンソーテン レッドフェニックス |
2 |
21-8
21-16
-
|
0 |
大阪シティ信用金庫 スカイアイビス |
レッドフェニックスは初日のグループ戦で静岡西部クラブ(静岡)を21-3、21-4と2-0でくだし、昨年優勝者に与えられる第1シード権を持って決勝トーナメントに進出。
決勝トーナメント1試合目は大阪シティ信用金庫スカイアイビス(大阪)との対戦。終始大量リードを保ち、1セットを21-8で取ります。リードしている場面では大きくメンバーを動かす今シーズンのレッドフェニックス。第1セット後半に入れ替わったセンター栗原選手、レフト西村選手の編成で2セット目がスタート。10点を先取したところで田中、野上選手も入り、前衛陣はほぼ全交替。18-10という場面から追い上げられるも最後は21-16で、レッドフェニックスがストレートで駒を進めます。
続く対戦相手は今年7月に開催された第76回全日本実業団女子選手権大会で優勝した日田検診ホワイトドルフィン(大分)。前衛をレフトから吉田、渡邊、藤井、兵頭、中谷選手のレギュラー陣に戻した第1セット、立ち上がりこそバタついたものの好調の中谷選手のプレーが光り12-5と大量リードを奪います。日田検診も粘りのレシーブを見せるも、21-14でレッドフェニックスがセットを取ります。続く2セット目も21-15、ストレートで準決勝に勝ち進みました。
和歌山でのトーナメント戦を終えた1週間後、大阪府枚方市のパナソニックアリーナにて準決勝と決勝が行われました。久しぶりに神戸から比較的近い会場ということもあり、当日は総勢150名以上もの方がレッドフェニックスの応援に駆けつけ、客席からチームを後押ししてくれました。
準決勝はデンソーテンレッドフェニックス(兵庫)、パナソニックブルーベルズ(大阪)、イビデンレグルス(岐阜)、マツダクロス・ナイン(広島)とトップチームが揃い踏み。この1週間のわずかな期間にも練習を重ねた成果がいよいよ発揮されます。
レッドフェニックスの準決勝の相手はイビデンレグルス。立ち上がり、ワンタッチやオーバータイムスなどで0-4とリードを奪われるレッドフェニックス。ブロックアウトを狙ったライト中谷選手のスパイクで2点を返して追いかけます。センターの兵頭、藤井両選手の活躍により8-8と同点とすると、手に汗握る攻防が続きます。その後も離されては何度も同点に追いつくもなかなか逆転できないままゲームは後半戦へ。試合が動いたのは17-19、レッドフェニックスのタイムアウト明けから。吉田選手のブロックアウト、藤井選手の速攻で19-19と同点に追いつきます。19-20と相手チームのセットポイントになるも、中谷選手のフェイントでデュース、藤井選手の攻撃で21-20とようやく逆転に成功し、セットポイントを迎えます。最後は藤井選手の早い攻撃と兵頭選手のプッシュで、23-21と1セット目を勝ち取りました。
続く2セット目は第1セットを競り勝った勢いのまま、立ち上がりは上々。長いラリーが続くも、しっかり拾って攻撃に繋げ、10-4とリードを広げます。センターの藤井選手の攻撃が次々と決まり、危なげない試合運びで21-14とイビデンを制し、決勝へと進みます。
決勝はもちろんこの相手、パナソニックブルーベルズ。ホームゲームということもあり、客席の応援も大迫力。その声に負けじとレッドフェニックスの熱い応援も体育館に響きます。
第1セット、藤井選手の速攻で先制。序盤からレッドフェニックスが若干攻勢ながらも互角の戦いが続きます。中盤抜け出したのはレッドフェニックス、8-8の同点から渡邊選手が決めると、吉田選手の活躍が光り14-11で相手チームがタイムを取ります。17-12と5点差に広げたところで、流れはパナソニックに。18-16と迫られ、藤本監督がタイムを取ります。兵頭選手のスパイクで20-16のセットポイントを迎えるも、2点返されパナソニックも粘ります。再びタイムアウトを取りますが、やはり相手は王者、20-20のデュースへ。互いに粘りに粘りを見せるも、最後は23-25でセットを落とします。
絶対に取りたい第2セット、先制したのはパナソニック。すかさず同点とすると、両者一歩も譲らず、互角の戦いが続きます。6-6の同点から抜け出したのはレッドフェニックス、渡邊選手の時間差が決まり7-6とすると、中谷、吉田両選手の両サイドからの攻撃が決まり12-9とリードを奪います。再び追いつかれ、なかなかボールの落ちない手に汗握る攻防が続きます。19-19と終盤までゲームのわからない状態を断ち切ったのが兵頭選手の速攻。最後も兵頭選手が決め、21-19と2セット目を取り返しました。
泣いても笑っても勝負が決まる第3セットも序盤から一進一退のシーソーゲーム。「落ちた!」と思っても拾う、長いラリーが続きます。勝負が動いたのは7-7、藤井選手のダイレクト、渡邊選手の攻撃で9-7とすると中谷選手の強力なスパイクで11-8としてコートチェンジ、そのまま相手チームがタイムを取ります。タイムアウト中も客席の応援合戦で会場は大盛りあがり。
中盤もレッドフェニックスの勢いは止まらず、リードを保ったまま勝負は後半戦へ。相手チームも粘りを見せ、17-15と2点差に詰められるも藤本監督がタイムアウトを取り、相手にいきかけた流れを断ち切ります。藤井選手が決めて20-16、セットポイントとなるも試合開始から1時間半が過ぎて両チームともに疲労困憊。安全を取って、藤本監督がタイムアウトを取ります。最後はやはりこの人、藤井選手の決定打で21-17、2-1で激戦を制しました。
レッドフェニックスは今大会2年連続優勝、日本一の座を掴みました。