DENSO TEN

活動レポート

2024年9月21-23日

西日本短期大学附属高等学校・日ノ本学園高等学校 合同練習会

2024年9月22日にレッドフェニックスOGである中村阿寿紗監督率いる西日本短期大学附属高等学校女子バレーボール部(福岡)と日ノ本学園高等学校バレーボール部(姫路)を迎えて、デンソーテン体育館にて合同強化練習会を行いました。

西日本短期大学附属高等学校女子バレーボール部(以下、西短バレー部)は福岡の強豪校として有名ですが、2016年を最後に全国大会には出場できていません。しかし、中村監督が就任、レッドフェニックス竹口GMも指導に赴き、昨年度は全日本バレーボール高等学校選手権大会福岡大会で準優勝と、春高バレー出場まであと一歩のところまで復活しました。
また、桐原監督率いる日ノ本学園高等学校バレーボール部も同大会兵庫大会で準優勝を収めた県内強豪校とあって「お互い良い練習相手になるのでは」と竹口GMのマッチングにより今回の合同練習が実現しました。
春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)の予選となる各都道府県大会は10月から始まり、11月に決勝が行われます。その目前の練習とあって、レッドフェニックスとしても練習試合を通じて高校生に点の取り方や連携を学んでほしいと力が入ります。

当日は西短vs日ノ本、各校vsレッドフェニックスの練習試合をローテーションで回し、空いたコートで各チームが練習を行うという形式で練習を行いました。
西短バレー部は竹口GMが直接指導。練習試合が終わるとすぐに厳しいボールが飛んでくる3人レシーブやシート練習が始まり、少し休むとまた練習試合が始まるため、体力の消耗とともに集中力も削られます。
お昼休みを挟んで、再び練習試合とコート練習。西短の選手たちにとっては結構キツい1日となったのではないでしょうか。レッドフェニックスの選手も恐れている竹口GMの厳しい練習を乗り越えたことを自信に変えて、大会に臨んでほしいと思います!
とはいえ、県大会準優勝の各校だけあって、日ノ本も西短もなかなかの強さ。久しぶりの6人制のルールでの練習試合でしたが、レッドフェニックス各チームも高校生には負けていられないと真剣に打ち込みました。言葉で直接教える機会は少なかったですが、練習試合を通して個々の実力だけでなく、チームの連携や試合運びなどを感じてもらえたことと思います。
また、この日はスタッフとして、中村監督が現役時代に一緒に活躍したレッドフェニックスOGの皆さんもお手伝いに来てくださり、賑やかな1日となりました。

特別対談

レッドフェニックス 竹口GM
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西短女子バレー部 中村監督

中村監督は2017年までレッドフェニックスに所属し、キャプテンも務められてました。中村監督から見て竹口GMはどんな指導者ですか? 現役時代、現在とでは印象は変わりましたか?
中村「現役の頃からカズさん(竹口GM)はすごく勉強されてましたし、選手思いだなと感じてはいたんですけど、自分が教える立場になってからはよりその気持ちが強くなりました。私が指導者になりたいと思っていたのも、カズさん(竹口GM)がいたからですし、現役の頃からバレーボール教室を何回も経験させてもらったからこそ。福岡に戻ってからも、ずっと頼れる存在ですね」
9月に前指導者が退任して新しく中村監督が就任されたそうですね。
中村「一昨年の9月に前監督が退任し、その後半年間はとても部活を続けられるような雰囲気ではありませんでした。それでもバレーは続けたいと転校を考えた子もいて、それなら1からまたスタートしようと昨年5月に監督になりました。大変でしたが少しずつ前を向くことができて、そこからは欠けることなく生徒たちも付いてきてくれたのが嬉しかったですね。カズさんには、昨年の春高バレー予選の福岡大会が始まる前に一度指導に来てもらいました」

竹口「生徒からはバレーは続けたいけど、この学校でこのまま頑張っていいのかな…という葛藤を感じたな。でも実際に会ってみたら、教育面はメル(中村監督)がしっかり指導していて、素直でいい子たちばっかりだった。西短の生徒は当たり前のことを当たり前にできる子たちで、大丈夫だなと思った」

昨年度の全日本バレーボール高等学校選手権大会福岡大会での準優勝は快挙でした。
中村「もちろん生徒たちの頑張りもありますが、あれは本当にカズさんのおかげだと思っています」

竹口「ベースはしっかりしてたのが良かった。あとは(西短で)頑張っていいんだろうかという迷いを、頑張っていいんだぞと背中を押して練習しただけ。そこで吹っ切れたことがプラスに働いたんだと思う」

中村「その結果もあって、今年は1年生が14人も入ってくれて、今は24人。半分以上が1年生のチームになりました」
レッドフェニックスOGとして、今のレッドフェニックスはどう映っていますか?
中村「当時も自負はありましたが、改めて外から見てもすごいチーム。V9チャンプリーグの鹿児島大会もバレー部全員で観に行きました。選手のすごさもそうだし、9人制の良さも生徒たちに知ってもらうことができました。こうやって一緒に練習させてもらうことで、選手の頑張りとかも感じられて目標になってくれる存在です。実際レッドフェニックスで9人制を知って始めた子もいるんですよ」
レッドフェニックスOGが指導者となって、また新しいバレー選手を育てているというのは素敵なサイクルですよね。竹口GMも嬉しいのでは?
竹口「もちろん。教え子がこうやって頑張ってるんだから、僕も応援してあげたいとは思いますよ」

中村「学校での教育現場でも、バレーボール教室のときにカズさんから言われたことを思い出して、確かにそうだなと思うことも多々あります。選手時代にカズさんから教わったことを生徒たちに伝えていければなと」
最後にお互いにエールをお願いします。
竹口「今まで一教員、一指導者として中村が頑張ってきた姿を見てきたので、それが報われるといいなと思ってます。結果も大事だけど、高校バレーはそれだけではない。とはいえ、結果が出せたら今までの頑張りが報われる。良い結果になるよう応援してます。頑張ってください」

中村「頑張ります(笑)。カズさんは本当に指導者としての勉強もされてるし、レッドフェニックスも本当によく練習してるチーム。OGだからという贔屓目を抜いても応援したくなるチームです。社会人だから結果を残さないといけないというプレッシャーとの戦いもあると思いますが、今シーズンも日本一になってほしいですね。レッドフェニックスの頑張りを見て、生徒たちや子どもたちも頑張ろうと思えるので。期待してます!」