DENSO TEN

活動レポート

2023年10月6日

兵庫県パラスポーツ拡大推進プロジェクト事業
障がい者バレーボールミーティング

2023年9月23日、今年も兵庫県立障害者スポーツ交流館にて「障がい者バレーボールミーティング」が開催されました。レッドフェニックスも2011年からゲストとして招待していただき、毎回参加しています。このイベントでシッティングバレーボールやローリングバレー、ふうせんバレーボール、卓球バレーなど、障がい者と健常者が一緒に楽しめるさまざまなバレーボールに出会ったことをきっかけに、今年の2月にはシッティングバレーボールの大会に出場したり、デンソーテン社内ではシッティングバレーボールチームが発足したりと私たちもパラバレーボールを楽しむようになりました。
今年はおなじみのひめじバレーボールクラブの皆さんに加えて、四天王寺中学校のバレーボール部や枝吉バスケットボールクラブの子どもたちも参加してくれて、老若男女、障がいがある方も健常者も、みんなで一緒にバレーボールを楽しみました。

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当日の様子を紹介!

午前中は各パラバレーボールの体験ということで、参加者全員で赤・白・青チームに分かれて「ふうせんバレーボール」「ローリングバレーボール」「卓球バレー」をローテーションでプレーしました。初めての人でもルールがわかれば、すぐにプレーできるのがパラバレーの大きな魅力。初参加で緊張気味だった中学生や小学生も始めて数分でバレーを通じてすっかり打ち解けることができました。

ふうせんバレーボール
鈴が入った大きな風船を使ったバレーボール。音が鳴るので視覚障がいの人もプレーでき、風船がゆるやかに動くので車椅子や年配の方でも安心してプレーすることができます。ルールはチーム6人全員が必ず1回ずつ風船にタッチして、10回以内に相手コートに返すこと。1人2回触れますが連続して触ることはできません。誰が風船に触ったか、声を掛け合いながらプレーするのがポイントなのですが、風船は少しの風でも動きが変わり、強く打っても思うようには飛ばないのがむずかしくて面白いところです。

ローリングバレーボール
バレーボール用のネットを床から約30cmまでの高さにして、ボールをネットの下に転がして競うのがローリングバレーボールです。前衛は床にお尻または両膝をつけた姿勢でプレーするので、重度の障がいがある人も参加することができます。後衛は立ってプレーしますが、下半身にボールが当たると反則です。長く浮いたボールを打っても反則になるのですが、やっぱり決めたい!と思うと力が入りすぎてしまうのがむずかしいところ。相手の隙間を狙ったり、相手に当てたりとコースを考えながらボールを打つのが面白い競技です。

卓球バレー
卓球台の上で鈴の入ったピンポン球を木の板でパスを回しながらバレーボールのように打ち合う競技です。基本的にはバレーボールのルールと同じで、パスは3回まで、ネットの下を通過させて相手コートに打ち返します。お尻が浮くと反則で、座って競技できるので子どもから高齢者、車椅子の人や視覚障害の人もみんなで楽しむことができます。軽いピンポン球はゆっくり始めてもラリーが続くと次第にスピードが上がっていき、白熱して思わずイスからお尻が浮いてしまうことも。卓球台の広さで1チーム6人でプレーできるのも魅力です。

ミニバレーボール教室
午後からはレッドフェニックスによるミニバレーボール教室。私たちが普段プレーしている立位のバレーボールの試合をするのはむずかしくても、バレーボールに触れて楽しんでもらいたいとオーバーパスやアンダーパス、強打レシーブを体験してもらいました。選手の強打レシーブを受けてみたいとチャレンジしてくれる人も多く、竹口GMの強打を受けた人には大きな拍手が上がる場面も。障害者スポーツ交流館職員の方もコスプレしながらも練習にしっかり参加してくれて、大いに盛り上げてくれました。

シッティングバレーボール
シッティングバレーボールとは床にお尻の一部を着けてプレーする競技です。夏季パラリンピック競技種目にも採用されています。下肢障がいや上肢切断の選手のために生まれたスポーツですが、国内大会では健常者でも参加することができます。レッドフェニックスがあるデンソーテン社内でも今年からシッティングバレーボールのチームが発足しました。この日は、兵庫LSC、メディカルというシッティングバレーチームの皆さんに動き方やコツを伝授してもらい、参加者全員で試合形式で体験しました。
最後は竹口GMの解説つきでレッドフェニックス対レッドフェニックスによるエキシビジョンマッチも。途中から四天王寺中学校や参加者の皆さんも混ざっての白熱した試合展開になり、熱気のあるフィナーレとなりました。

楽しかった1日を振り返って

参加者・四天王寺中学校バレーボール部 キャプテンのコメント
障がい者バレーボールも、いろんな方が参加するイベントというのも初めてだったので、すごく楽しかったです。障がいがあってこうやって楽しめるバレーがあることを知ることができてよかったです。最初は少し緊張してましたが、皆さんと一緒にバレーをしているうちに仲良くなれて面白かったです。特に卓球バレーがすごく楽しかったです!
レッドフェニックスの皆さんには何度か練習を見てもらったこともあるのですが、本当にバレーが上手くて、今日もたくさん勉強になりました。
参加者・デンソーテン人事部 竹中さん、森田さんのコメント
今年の春から社内の有志でシッティングバレーのチームをつくって練習しています。バレーボールが初めてのメンバーばかりなのですが、レッドフェニックスの皆さんも練習に参加してくれることも多いので少しずつ上達していると思います。他の障がい者バレーボールは今日が初めてでしたが、どの競技も簡単にできるのに「全員1回は触らないといけない」などの縛りをつくることによって競技性を高めるのと同時にみんなで楽しくプレーできる工夫があってとても面白いなと思いました。社内でもパラスポーツに対する注目が高まっているので、今回参加して実際に楽しんでいる方たちと一緒にプレーできてよかったです。
吉田選手(ディ)のコメント
障がい者バレーボールミーティングは毎年楽しみにしていたと言ってくれる参加者の方も多く、私たちも同じ気持ちです。通常練習の合間に密かに練習しているシッティングバレーボールはもちろんですが、他の競技も何度か経験しているので楽しいだけでなくちょっと上手くなっていってる実感もあります。障がいがあってもなくても、バレーを楽しむ気持ちは皆一緒で、充実した一日を過ごすことができました。チームはシーズン後半戦に向けて練習も厳しくなってきましたので、今日もらった元気を糧に頑張りたいと思います!
参加団体
ふうせんバレーボール連盟/ローリングバレーボール連盟/ミニなでしこ/ひめじバレーボールクラブ/四天王寺中学校バレーボール部/枝吉バスケットボールクラブ/兵庫LSC/メディカル