DENSO TEN

活動レポート

2023年9月8日

三木市スポーツ振興基金競技力向上事業「バレーボール選手強化練習会」

2023 年8月27日、三木市の吉川総合公園文化体育館で開催された「バレーボール選手強化練習会」に講師として招待いただきました。三木市での小中学生向けのバレーボール教室は、3月に続いて今年は2回目。夏休み最後の日曜日に、三木市内でバレーボールに打ち込んでいる小学生、中学生総勢64名が参加してくれました。
普段、人数が少なくて、試合形式での練習はなかなかむずかしいという学校もあり、三木市内の小中学生が集まる合同練習会は子どもたちにとっても大切な機会。できるだけ多くの友達と楽しみながらバレーの練習ができるようにとレッドフェニックスの選手主導で練習メニューを考えました。今回はレッドフェニックスのスポーツドクターも担当している藤田整形外科スポーツクリニックの理学療法士、トレーナーさんも参加していただき、効果的かつ楽しくできる練習メニューになったと思います。

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当日の様子を紹介!

参加チーム
小学生3チーム(チーム名省略):平田/豊地/自由東 32名
中学生3チーム(チーム名省略):三木東/別所/自由が丘 32名
この日のメニュー
【午前】開会式・レッドフェニックスによるエキシビション・ウォーミングアップ・実技練習(パス・強打レシーブ・タッチ&ゴー・サーブカット)
【午後】・トレーナーによるウォーミングアップ・実技練習(午前の復習・スパイク・パスゲーム・サーブ)・学校対抗ゲーム・トレーナーによるクールダウン・質疑応答・閉会式

3月のバレーボール教室に参加してくれた人たちがほとんどとはいえ、学年も変わって半年も経つと、やっぱり皆さんどこか少し緊張気味。まずは、実業団バレーボール選手のプレーのすごさと声を出すことの楽しさ、大切さを感じてほしいということで、レッドフェニックスのお手本からスタート。
「やって楽しい、観て楽しいバレーボール」を信条にしているレッドフェニックスは数ある実業団チームの中でも元気さはどこにも負けません。レッドフェニックスの選手たちが元気に動き回る姿を間近で見て、緊張も少しずつほぐれてきた様子。その流れでゲーム感覚でできるウォーミングアップに移り、体をあたためます。

最初は、基本となるオーバーパスとアンダーパスの練習。いつもはお手本の後に「やってみたい人!」と声を掛けると尻込みする人も少なくないのですが、「バレーボール選手強化練習会」というだけあって、積極的に参加してくれる人が多くて皆さんの「バレーが上手くなりたい!」という強い思いを感じました。
今回新しく練習メニューに取り入れたのは「タッチ&ゴー」。3人1組で1人がアタッカー役で2人がレシーブに回ります。アタッカー役の人が持つボールに2人がタッチしたら素早くアタッカー役がどう動くか確認して移動してレシーブするというもの。少人数でも実戦に近い練習ができるので、人数が少ないチームにもおすすめの練習方法です。この頃にはすっかり大きな声が出るようになり、みんなの「タッチ!」「ゴー!」という声が体育館に響きました。

午後からはトレーナーさんによる効果的なウォーミングアップから。小中学生では単調でなかなか続けられないプランクやスクワットにもゲーム要素を取り入れているので、みんな楽しそうに取り組んでいたのが印象的でした。
スパイク練習では、やっぱり「力強いスパイクを打ちたい!」と思っている人が多いのか、選手のお手本の段階から皆さんの熱意を感じました。チーム別練習時間には選手に熱心に質問している人も。
また、6人1組となって対戦形式で行うパスゲームは、スパイク禁止の中で相手チームをどう崩すか考えて、人のいないところや不意をつくような場所を狙うことでパスの精度を上げる練習なのですが、点数はつかないとはいえ、対戦となると「勝ちたい」と思うもの。みんな真剣な表情でパスをつなぎ、相手チームがボールが落とすとハイタッチや楽しいポーズで喜びを表現していて盛り上がりました。

続くサーブ練習では、本田選手の強力なジャンプフローターサーブを参加者の大半がレシーブするという一場面もあり、上手くボールの勢いを殺してレシーブできた際には大きな拍手が起きました。
最後はチーム対抗で試合形式で対戦。さっそく今日1日の練習の成果が出ている人も多く、子どもたちの成長スピードには驚かされるばかりです。レッドフェニックスの選手もチームに混ざってみんなで一緒に盛り上がりました。
最後のチームに分かれての質疑応答タイムでも熱心に質問してくれる人やメモを取る人もいて、みんなの「バレーボールが上手くなりたい」という気持ちが伝わってきて、嬉しかったです。

楽しかった1日を振り返って

参加者みんなの感想
・前回のバレー教室も参加して楽しかったのですが、今回はレギュラーでキャプテンという立場で参加してみると、感じることも考えることもまた違って勉強になりました。
・個人的にはスパイクが課題だったのですが、選手の皆さんにやさしく教えてもらえて、質問したことも活かせるように今後の練習も頑張っていきたいと思います。
・タッチ&ゴーやサーブカットなど、いつもの練習に取り入れられる方法を教えてもらったので、これからもやっていきたいです。改めてバレーボール頑張ろう!と思えた。
・人数が少ないのでいつもはできない練習やゲーム形式ができて良かったです。
・サーブカットがむずかしいと思っていたのですが、今日一日で上達したなと思います。毎回やさしく楽しく教えてくれて、また次も絶対参加したいです!
平田小学校 永尾和彦さんのコメント
コロナ禍で間が空いた期間はありますが、レッドフェニックスさんには毎年来ていただいていて、子どもたちも私たち指導者も楽しみにしています。うちの子どもたちはシャイな子が多いのですが、選手の皆さんが元気に引っ張ってくれるので一緒に楽しんで、いつもよりも声を出して練習してくれるのがいいですね。いつもの練習でも自分たちでもっと声を出していこうと思ってくれるといいんですけども(笑)。子どもたちも喜んでいるので、来年以降も続けられるといいなと思っています。
西村選手(フク)のコメント
小学生も高学年になるとクールな子も増えてくるので、最初はむずかしいかも!?と思いましたが、途中からはどんどん打ち解けて最後には一緒に盛り上がることができたので良かったです。私が子どもの頃は練習が厳しくて怒られることも多かったので、「あの頃、こんな体験ができていればもっと楽しくバレーに打ち込めてたかも」と思いながら、バレーボール教室の内容をみんなで考えています。練習はしんどいこともありますが、やっぱりバレーボールは楽しい!これからも三木市の皆さんとも一緒にバレ―ボールの楽しさを共有できたらと思っていますので、今後もよろしくお願いします。