DENSO TEN

活動レポート

2021年4月11日

デフバレーボール女子日本代表チーム 合同練習会 in ニチイ学館

※デフバレーとは···?
デフ(聴覚障がい者)によるバレーボールのこと。6人制バレーのルールと同じである。チームメイトの声、審判の笛の音、ボールをはじく音などが聞こえない状態でプレーをする。
一般社団法人 日本デフバレーボール協会HP

今回は日本デフバレーボール協会様から「兵庫県で合宿するのでデンソーテンさんと合同練習をしたい」と依頼いただき、デフバレーボール女子日本代表チームの皆さんと合同練習会を行いました。2022年に開催される『第24回 夏季デフリンピック・ブラジル大会』で2連覇を目標に毎月1回のペースで全国各地から選手12名が集合し、強化練習を実施しているそうです。(実はこのチーム、2017年にトルコで開催されたデフリンピックで世界一に輝いているチームなんです!)
私たちもどんなチームと練習をするのかなとワクワクしながら会場へ向かいました。一緒に練習する中で理解していく部分がたくさんあり、大きなジェスチャーを取り入れたり、口元を大きくして話すことで、コミュニケーションを取りました。デフの選手はハンデを感じさせないくらいイキイキと楽しそうにバレーボールをしており、お互いに高め合うことができました。

当日の様子を紹介!

始めに一人ずつ手話で自己紹介をしました。ステイホームで家での時間が増えたため、チーム内でいくつかのグループになり、手話をWebサイトで調べたり、YouTubeなどの動画を見たりして勉強しました。合同練習では竹口監督のボール出しで乱打をするなど、レシーブやブロックに対するアドバイスを真剣な表情で聞かれていました。私たちが積極的にコミュニケーションを取ると、デフの選手たちも分からないことがあれば質問して下さったり、上手く伝えられないときは手話通訳を交えてアドバイスをするなど、試行錯誤しながらコミュニケーションを取りました。普段、当たり前に音が聴こえる私たちは音を頼りにバレーボールをしています。デフの選手の中には、音が微かに聴こえている選手や少し言葉を話せる選手など様々な方がいらっしゃり、音が聴こえない分、視野を広げて周りを見たり、走っている足元の振動を頼りにバレーボールをしているそうです。最後のゲームでは練習の成果を存分に発揮され、必死にボールに食らいついていく姿が印象的で、その姿を見て私たちも良い刺激をいただきました。

デフバレー女子日本代表キャプテン 高良さんのコメント
このコロナ禍で大変な時期に、私たちに貴重な時間を割いていただきありがとうございました。一緒に練習していただくなど、皆さんと交流もできて、楽しかったです。選手全員が手話を覚えて下さり、自己紹介して下さったのには感動しました。ゲームをやっていく中で、出だしが悪いなどの課題もたくさん見つかりました。皆さんを見ていると、大変勉強になりましたし、私はリベロなので、テンの選手のレシーブはマネしていきたいと思います。今は代表招集が月に1回あるかないかの中で、選手は個々でトレーニングや練習に励んで合宿に挑んでいます。デフバレーをもっとたくさんの方に知っていただけるように、私たちももっと頑張っていきます! また機会があれば、よろしくお願いします。
八尾選手のコメント
このコロナ禍で大変な時期ではありますが、感染対策を徹底しながら世界と戦うデフバレー女子日本代表チームと一緒に練習ができ、私たちも貴重な経験となりました。一緒に練習をしていく中で積極的に質問してくださり、全部を手話で答えることは難しい中でもジェスチャーや表情での表現などで会話し伝え合う事ができ、質の高い良い時間になりました。
2022年に開催される『第24回 夏季デフリンピック・ブラジル大会』で2連覇に向けて頑張ってください! 応援しています! 私たちも9人制バレーボールの発展、日本一に向け、日々頑張ります。また機会があればよろしくお願いします。