DENSO TEN

活動レポート

2019年10月5日

大阪府立中央聴覚支援学校 バレーボール教室

今回はデンソーテンの体育館に大阪府立中央聴覚支援学校バレーボール部30名の皆さんをお迎えしてバレーボール教室を開催しました。男子と女子、中学生と高校生、そして初心者から中級者までさまざまで、どうすれば一人ひとりに楽しんでもらえる内容にできるのかを直前まで話し合う選手たち。最初はいつもと違う体育館で緊張の面持ちの生徒さんでしたが、選手たちが覚えてきた手話での自己紹介や準備運動をしているうちに打ち解けていき、終わる頃にはすっかり笑顔で「また来たい!」と言ってもらえて、充実したバレーボール教室となりました。

当日の様子を紹介!

練習メニュー
・ウォーミングアップ ・オーバーパス ・アンダーパス ・強打レシーブ ・3人レシーブ ・スパイク練習 ・ゲーム形式

まずは、この日のために覚えてきた手話で選手たちが自己紹介。これまで何度かデフバレー(聴覚障がい者によるバレーボール)との交流を重ねてきただけあって、聴覚に頼らないプレーがいかに難しいかわかっている選手たちは、いつもよりもジェスチャーを多めに、ゆっくりと大きな声で見本を見せながらアドバイスしていきます。アンダーパス練習までは和気あいあいと、竹口監督が球出しの強打レシーブ、3人レシーブでは緊張感のある練習となりました。練習を重ねるにつれて、イキイキとした表情になっていく生徒さんたちに、選手の指導も熱が入ります。最後の中学生と高校生、女子と男子に分かれてのゲーム形式では、みんな真剣な表情でボールを追いかけ、選手も生徒さんも一体となって1点を取るごとに喜びを分かち合うことで、改めてバレーボールの楽しさを知ることができました。

受講生のコメント
・選手の皆さんがやさしく、わかりやすく教えてくれて、バレーボールのことがもっと好きになりました。
・これまでは誰がフォローに行くのか迷う場面がありましたが、3人レシーブの練習と試合形式での実戦で迷いがなくなりました。
・最初は足が震えるくらい緊張してたけど、選手がやさしく話しかけてくれて緊張がなくなりました。練習中に「嬉しいときの手話ってどうやるの?残念なときは?」と聞いてくれたのも嬉しかったです。
・普段は人数が少ないので、なかなか試合ができなかったので、試合形式ができたのが嬉しかったです。勝ったときにはみんなで一緒に喜べるのが楽しかったです。
・いろんな技術をわかりやすく教えてくれて楽しかったです。また一緒に練習がしたいです。
・子どもたちの表情が輝いていて、本当に楽しそうに練習していたので、連れてきてよかったと思いました。選手の皆さんは教え方、コミュニケーションの取り方が上手くて、子どもたちにスッと入ってくるんだろうなと思いました。12月の大阪での大会も応援に行きたいです。(顧問の先生より)
田中選手(ヒナ)のコメント
大阪府立中央聴覚支援学校の皆さんお疲れさまでした! デフバレーといっても基本的なルールは変わらないので教えることはいつものバレーボール教室と同じなのですが、細かいニュアンスや難しい言葉をどういうふうに伝えればわかりやすいかな?と少し心配していました。でも、一緒に練習してみたら、皆さんの反応がすごく良くて、私たちもみんなに「ナイス!」とか「惜しい!」などの手話を教えてもらって、とても楽しい1日になりました。バレーボールは一人ではできないスポーツです。仲間がいてこそ楽しいものなので、先生や仲間への感謝を忘れずに、これからもバレーを楽しんでいってほしいです。