DENSO TEN

活動レポート

2019年4月28-29日

第8回 福島県伊達市・相馬市 復興支援バレーボール教室

「自分たちの得意なバレーボールで何かできないか」。そんな想いから2012年7月より「復興支援バレーボール教室」を継続的に実施しています。同県での教室は今年で8回目。昨年に引き続き、デンソーテンとサンデン女子バレーボール部が協力し福島県伊達市と相馬市へ伺いました。今回、伊達市では小学生約80名、相馬市では中学生約160名、総勢240名を対象にバレーボール教室を行いました。

1日目(4/28)の様子を紹介
~ 伊達市バレーボール教室 ~

会場
富士通アイソテック株式会社 スポーツプラザ大アリーナ
参加チーム(スポーツ少年団省略)
[レッドフェニックス担当]S4/国見ダイヤモンズ/柱沢/福沢/霊山ドリーム/醸芳/有志中学生 約40名
[サンデン担当]伊達バレー/粟野/月舘バレー 約40名
計 約80名
練習メニュー
[午前]・ウォーミングアップ ・パス ・レシーブ練習(強打、2人、3人レシーブ) ・スパイク ・コンビ
[午後]・エキシビジョンマッチ ・パス ・サーブ ・スパイク ・ゲーム形式

『“つなぐ”元気な声でバレーが出来るチーム』の手作り横断幕が私たちの目にパッと入ってきました。「福島の県民性から、おとなしい子が多くて・・・大きな声を出すことで、チームの連携はよくなり、ボールが繋がり、序々にチームもまとまりが出てくると思うんです」と主催者側の熱い思いにより、今回のテーマが決まりました。私たちも期待に応えるために早速ウォーミングアップから元気を出して子どもたちにお手本を見せます。子どもたちも真似をしながら和気藹々と楽しそうに取り組んでくれました。1年生から6年生の子どもたちが参加していたのでレベルも様々。選手はそのレベルに合った内容で指導に当たりました。
午後からはデンソーテンvsサンデンのエキシビジョンマッチを行い、子どもたちは間近で観戦し、迫力あるプレーに「すごかったです!」「皆さんかっこいいです!」と嬉しい言葉をいただきました。そんな選手のサーブを受けてみたい人と投げかけると、「はい!」と何人か相手コートに入り、ジャンプサーブを受けるなり、「痛いー」と腕をこすっていました(笑)最後のゲーム形式では選手と一緒のコートに入っているからかボールも繋がりだし1点取ると大喜びしていた様子が印象的でした。準備してくださった富士通アイソテック・富士通アイソテック労働組合の皆さま、大変お世話になりありがとうございました!

藤井選手(ミユ)のコメント
私自身2回目の参加となりました。子どもたち一人一人が積極的に取り組んでくれて楽しそうにしている姿を見られて嬉しかったです。私の担当したチームは一見恥ずかしがり屋さんが多いのかなと感じていましたが、サーブになると一変。みんな目の色が変わり、「私のサーブ見て!」と楽しそうでした(笑)来年はもっともっと成長していることを楽しみにしています!
これからどんどん暑くなっていきますが、怪我せずバレーボールを楽しんで勝利を目指して頑張って下さい。レッドフェニックスも日本一に向けて一生懸命頑張ります!ありがとうございました。

2日目(4/29)の様子を紹介
~ 相双地区バレーボール教室 ~

会場
尚英中学校体育館/新地小学校
参加チーム(中学校省略)
[レッドフェニックス担当]中学生男子:鹿島/尚英/向陽/磯部/石神/中村第一/中学1年生男女 約70名
[サンデン担当]中学生女子:鹿島/尚英/向陽/磯部/石神/原町第一/原町第二/中村第一/中村第二/棚倉 約90名
計 約160名
練習メニュー
[午前]・エキシビジョンマッチ ・質疑応答 ・ウォーミングアップ ・パス ・レシーブ練習(強打、オーバー、3人レシーブ)
[午後]・パス ・二段トス ・スパイク ・各ポジションに分かれて練習 ・サーブ ・ゲーム形式

エキシビジョンマッチから始まり選手のプレーに釘付けの中学生。「実業団チームの練習を見る機会なんて滅多にないので非常に勉強になります」と先生方も魅了されていました。今回はエキシビジョンマッチ終了後に質疑応答の時間を設け、選手がひとつずつ解説しながらアドバイスを行ないました。「緊張したときはどうされていますか?」「ダイレクトの打つタイミングが掴めないのですが、タイミングを合わせる方法を教えて下さい」など、絶妙な質問を投げかけてくれました(笑)おかげさまで充実した質疑応答タイムになりました。この時期は新入生が部活に入ってくる時期でもあるので、1年生はバレーボール初心者が多いのです。まずはバレーボールが楽しいと思ってもらえるように選手は優しく丁寧に基本を中心に指導します。一方2-3年生はレベルアップしているので、少しばかり厳しく、声をかける重要性や技術のことをきっちり指導します。今回レッドフェニックスは男子を担当したので、選手もボール出しは手加減なし!最後のゲーム形式では、レッドフェニックスvs中学生で対戦し、中学生に決められると選手が本気になる場面もあり、白熱した試合が繰り広げられました。試合も近いようなので、教室で学んだことを活かして頑張ってください。

真鍋選手(クルミ)のコメント
私は相双地区の復興支援バレーボール教室に行くのが今回で4回目でした。中学1年生の頃に「初心者です。」と口数の少なかった女の子が中学3年生になり頼もしいキャプテンになっていたり、リベロをしていた男の子がすごく背が高くなってスパイカーで活躍をしていたりと、目に見えて成長を感じることができた教室でした。相双地区の子どもたちは元気で前向きな子が多いです。それを上回る先生方の熱量にも感動します。「今回で最後です・・・」と悲しそうな顔をした中学3年生がいました。来年会えないのは残念ですが、先生に教わったこと、今回のバレー教室で学んだことを活かして、夏の中体連に向けて頑張ってください!私たちも頑張ります。
お礼のコメント(相双バレーボール協会 競技委員長 西様)
第8回の復興支援のバレーボール教室には、入部数日の初心者の子どもたちから、全国大会を目指して、バレー漬けの毎日を送っているチームまで、合わせて160名を超える多くの子どもたちが、多くの期待を持って参加させていただきました。エキシビジョンマッチでは、迫力あるスパイクやドキドキするラリーが続き、1点を取ることの喜びや感動を見ている私たちにまで伝えていただくことができました。選手の方々には、各チームに合わせた指導、助言など、かけていただく言葉の一言ひとことに子どもたちは、嬉しさだけでなく「もっと練習したい」「もう1本やってみたい」といういつも以上に前向きな行動がたくさん見られました。本当にありがとうございました。

12年間で参加人数1万人を突破!

「バレーボールの楽しさや魅力を身近に感じてほしい」という想いから始まった「バレーボール教室」も本社のある神戸のみならず、全国各地に拡がる活動になってきました。2007年〜2018年の12年間で200回以上の教室を開催し、延べ10,700名の方々と交流を深めてきました。
これまで携わった皆さまとの縁を大切に、これからも全国各地でバレーボールの輪を拡げていきたいと思っています。