REPORT
活動レポート
20268.15
株式会社デンソーテン主催 パラバレーボールミーティング2026
2026年8月15日に兵庫県障害者スポーツ交流館にて「パラバレーボールミーティング2026」が開催されました。2011年から始まったイベントですが、今年からはなんと株式会社デンソーテンが主催となって、講師役・スタッフを務めました。
障害を持つ人たちが楽しめるよう工夫されたパラスポーツのなかでも「バレーボール」にはいろんな競技があります。パラバレーボールミーティングでは、シッティングバレー(座位バレーボール)、ローリングバレーボール、ふうせんバレー、卓球バレーの4種類のパラバレーボールに加えて、レッドフェニックスによる立位のバレーボール教室が体験できます。
今年は各団体からはもちろんのこと、レッドフェニックスOGの川島恵監督率いる四天王寺中学校バレーボール部や一般参加者も多く、総勢約110名の人がいろいろなバレーボールを楽しみました。障害がある人もない人も、バレーボール経験がある人もない人も、いろんな人が集まるのがこのイベントの醍醐味。閉会式後も多くの人が残って、それぞれのバレーボールを通じて交流を深めました。
日程
会場
主催
協力・参加団体
当日の様子を紹介!
午前中は各パラバレーボールの紹介と体験。ローリングバレーボール、卓球バレー、ふうせんバレーボール、シッティングバレーボール(座位バレーボール)の4つの競技を紹介した後、チームに分かれて実際にプレー。バレーボールを通じていろんな人と交流できるように参加団体が偏らないようにチーム分けを行います。
どんな人でも楽しめるようにと考案された競技が多いので、ルール説明を聞いてすぐにプレーできる反面、実際にやってみると奥が深いのがパラバレーボール。お尻を付けたままのプレーや全員ボールに触らないといけないというルールには声がけやチームワークが求められます。最初は初対面でぎこちなかった参加者も体験を通じて次第に打ち解け、お昼になる頃には決めても失敗しても笑いが起きるアットホームな雰囲気に包まれました。


体験したパラスポーツを紹介!
【ふうせんバレーボール】
鈴が入った大きな風船を使った1チーム6人で行うバレーボール。打つたびに風船の中の鈴が鳴るので視覚障害の人も、ゆるやかな風船の動きに合わせて動くので車椅子や年配の人もプレーすることができます。チーム全員が必ず1回ずつ風船にタッチして、10回以内に相手コートに返すのがルール。1人2回触ることもできますが、連続して触るのは反則です。強いスパイクを打つこともできますが、アタックラインよりも後ろで行わなければいけません。
全員触ってから返球しなければいけないので、誰が風船に触ったか、声を掛け合いながらプレーするのが大切です。少しの風でも風船の動きが変わり、強く打ったつもりでもあんまり飛ばなかったり、その逆も然りで風船の軌道を読むのがむずかしいところが奥深く、面白いところです。


【ローリングバレーボール】
バレーボール用のネットを床から約30cmまでの高さにし、ボールをネットの下に転がして競うバレーボールです。基本ルールは3打以内で相手コートに打ち返すこと。前衛は床にお尻または両膝をつけた姿勢でプレーするので、重度の障がいがある人も参加することができます。後衛は立ってプレーしますが、下半身にボールが当たると反則。長く浮いたボールを打っても反則となります。立位のバレーボールと同じく、ダブルコンタクトやホールディング、オーバータイムスの反則もあります。
初心者だとボールを転がすように打つのがなかなかむずかしく、勢いのないコロコロとしたボールになってしまったり、「決めたい!」と力が入りすぎて球が浮いてしまってネットに引っかかってしまうのがむずかしいところです。熟練プレーヤーのスパイクは迫力があり、実際に受けてみるとコート外で見るよりもずっと体感速度があり、緊張感が楽しめる競技です。


【卓球バレー】
コートはなんと卓球台。鈴の入ったピンポン球を木の板でパスを回しながら、ネットの下を転がしてバレーボールのように打ち合う競技です。基本的なルールはバレーボールのルールと同じで3打以内に相手コートに打ち返すこと。公式ルールでは1チーム6人で行います。大事なのは必ず椅子または車椅子に座ってプレーすること。子どもから高齢者、車椅子の人も、ボールに鈴が入っているので視覚障害の人も、みんなで楽しむことができます。
ボールが軽いので、最初はゆっくりでもラリーが続くにつれてどんどんスピードが上がり、目で追うのもやっとというくらい速くなっていきます。そのため、白熱して思わず椅子から立ち上がってしまったり(反則)、スピードについていけずにボールを見失ってしまうこともあり、とても盛り上がります。


【シッティングバレーボール】
シッティングバレーボール(座位バレーボール)は床にお尻の一部を着けてプレーする競技です。座って行うこと以外は6人制バレーのルールによく似ているので、立位のバレーボールに親しんでいる人は比較的違和感なくプレーすることができます。デンソーテン社内にもシッティングバレーボール部「レッドエッグ」があり、レッドフェニックスも毎年シッティングバレーボールの大会に出場しています。
お尻を床に着けた状態での移動は慣れるまでままならないことが多く、そのため立位のバレーボールよりも繊細なボールタッチやチーム内での密な連携が要求されます。今まで思った以上に足に頼ってプレーしていたことに気付かされたり、動きの制限された状態で受けるスパイクの速さなどに驚かされる人も多いようです。


午後からはコートを分けて、レッドフェニックスによるバレーボール教室とシッティングバレーボールの練習を行いました。バレーボール教室は、ウォーミングアップ、パス(アンダーハンド、オーバーハンド)、強打レシーブ、3人レシーブ、スパイクについて、レッドフェニックスの選手がまずお手本を見せて、各自練習という流れ。毎年バレーボール教室を楽しみに参加してくれている人も多く、昨年よりも積極的に、しかも上手くなってる!と選手たちも大喜び。初めての人にとってはアンダーパスや強打レシーブで腕が痛くなったかと思いますが、それもバレーボールならでは。楽しんでいただけたのではないでしょうか。
最後のレッドフェニックスによるエキシビションでは選手の打つ迫力あるスパイク、それを拾うレシーブ陣に大きな拍手が起こることも。そこから少しずつ四天王寺中学校バレーボール部や参加者の皆さんと交代していき、最後はみんなで試合形式を楽しみました。
閉会後は楽しみたりなかったパラバレーボールをそれぞれみんなで心ゆくまでたっぷりとプレー。誰でも簡単に参加できる競技ながら、勝負となるとむずかしいのがパラスポーツの魅力。今年もバレーボールを通じて、たくさんの人と交流でき、笑顔あふれる1日となりました。




楽しかった1日を振り返って
原選手(ツクシ)のコメント
大学生のときにボランティアでふうせんバレーの審判をしたことがあったり、シッティングバレーボールは普段から練習しているので馴染みがあったのですが、ローリングバレーボールや卓球バレーは今回初めて知って、プレーすることができたのですごく楽しかったです。特に卓球バレーはラリーがどんどん速くなっていって盛り上がりましたね。
パラバレーボールミーティングは、いろんなバレーボールが楽しめるのはもちろんですが、障害のあるなし関係なく、バレーボール経験あるなしも関係ない、いろんな人が集まって一緒にプレーできるのがなによりも魅力だなと思いました。
午後からのバレーボール教室も皆さん積極的に参加してくださったのが嬉しかったです!皆さん「やってみたい!」という気持ちが強くて、上手くできなかったから諦めるんじゃなくて「もう1本!」とやる気が溢れていて良かったですね。
すごく楽しかったので、来年また皆さんと一緒にバレーできるのが今から楽しみです!















参加者みんなの感想
・今日1日楽しかったです!シッティングバレーボールをやっていると、立位のバレーボールのスピードがちょっと遅く感じることも。立位のバレーに活かせることも多いので、またシッティングバレーもやってみてください!
・みんな楽しそうにプレーしてくれて、私たちも楽しかったです。ふうせんバレーは障害があろうがなかろうが誰でもできる競技。全員ボールに触るということで、やさしいパスや声がけの気持ちが生まれたと思います。
・初めての競技もありましたが、どれも楽しかったし、皆さんと交流できたのが嬉しかったです。ありがとうございました!
・ローリングバレーは健常者と障害者に絆が生まれる競技。やってみて面白さが伝わったと思いますので、ぜひまたプレーしてみてください。
・何年か参加させてもらってますが、笑顔になれる1日でした。来年も楽しみにしています!
・初めて参加しましたが、今日1日楽しかったです。デンソーテンの選手に教えてもらえたのも良かったです。来年も参加したいと思います。
・全部違うバレーですが、繋いで1点を取るのは同じ。いろんなバレーをプレーする機会って、こういうイベントがないとなかなかないと思います。今年も充実した1日になりました。ありがとうございました!