DENSO TEN

活動レポート

2022年5月5日-6日

岩手県大船渡市で復興支援バレーボール教室を初開催

「自分たちの得意なバレーボールで何か復興のお手伝いができないか」。そんな想いから2012年より福島県にて「復興支援バレーボール教室」を継続的に実施しています。今回は岩手県大船渡市からオファーをいただき実施することになりました。実は佐々木選手(イチ)の故郷が大船渡市ということもあり、去年発足された「大船渡アスリート応援団」に公認アスリートとして選ばれたご縁で今回のバレーボール教室が実現しました。当日は小、中高生総勢100名を対象にバレーボール教室を行いました。

■主催:大船渡市、大船渡アスリート応援団

当日の様子を紹介!

会場
大船渡市民体育館
参加チーム
[小学生] おきらいVBSS/キッピンVBSS/下矢作・横田VBSS/大船渡ブルーサンダーズ/米崎フェニックス 約50名
[中学生] 市立第一中学校(男女)/大船渡中学校 約35名
[高校生] 大船渡高校 約15名
練習メニュー
[午前]・ウォーミングアップ・パス・レシーブ練習(オーバーカット、3人レシーブ)
[午後]・エキシビジョンマッチ(紅白戦)・午前中のおさらい・スパイク・ゲーム形式

コロナ禍もあり、私たちも大きなバレーボール教室は3年ぶり。楽しみな反面、不安もありましたが、体育館に入るなり「歓迎 レッドフェニックスの皆さん」「頑張れ!佐々木遥香先輩」の横断幕が私たちの目にパッと入り、「よしっ!参加している子どもたちにバレーボールで還元しよう!」とより一層力が入ります。最初は子どもたちも緊張した面持ちでしたが、ウォーミングアップがはじまると序々に身体も表情もほぐれていき、選手との距離が縮まってきました。午前中はレシーブ練習を中心に行い、3人レシーブではボールを触らない人の動きの大切さ、カバーの動きをレクチャーしました。イチがレシーブの見本をすると、会場からは拍手喝采。「普段の練習で学べないことを教えてもらったので良かったです。佐々木選手のレシーブはもちろん、全体的にすごいです!」と子どもたちは目を輝かせていました。午後からは選手による紅白戦を行い、迫力あるプレーが飛び出すと“すごい”と言わんばかりに前のめりになりながらプレーを観戦していました。「普段なかなか実業団の方のプレーを目にする機会がないので、非常に良い機会です。ありがとうございます。」と主催者から嬉しいお言葉をいただきました。午後からはさらに体育館は笑顔と熱気に包まれ、最後のゲーム形式では選手が一緒のコートに混ざり、1点取ると大喜びしていた様子が印象的でした。
岩手県での復興支援バレーボール教室は初めてで、選手の故郷で教室を実施するのも初めてでした。色んな縁が繋がり、皆さんと出逢えたことは私たちにとって非常に励みになりました。大船渡市、大船渡アスリート応援団の皆さまをはじめ準備いただきました関係者の皆さまへ感謝します。

佐々木選手(イチ)のコメント
今回、故郷で自分の好きなバレーボールを子どもたちに教えるのは感慨深いものがありました。バレー教室が終わってたくさんの方から、「楽しかった、ありがとう」という言葉をいただきました。こうしてバレーボールを通して地元に貢献出来たこと本当に嬉しく思います。レッドフェニックスは“やって楽しい見て楽しい”バレーボールをコンセプトに活動しているので、このことを受講者の方に感じてもらえたと思います。今回のバレー教室で改めてたくさんの方に応援され、支えられていることを実感しました。その期待に応えられるよう、私も日々の練習、そして6月4日から始まるチャンプリーグに向けて挑みます。本当にありがとうございました!
お礼のコメント(大船渡市協働まちづくり部 生涯学習課 スポーツ推進係 富山様)
この度は、デンソーテンレッドフェニックスの皆様のご厚意によりバレーボール教室を開催していただきまして、誠にありがとうございます。最初のアップの段階から子どもたちをのせるのがお上手で、おとなしい大船渡の子どもたちがすぐに夢中になって楽しんでいるのがわかりました。また、生で見る選手のプレーは迫力満点で、特にイチ選手の見事なレシーブに子どもたちは「ヤバイ!」を連発!
選手たちには何気ないプレーでも、子どもたちにとっては一つ一つが新鮮で、高いレベルのプレーを肌で感じることができたのは、大きな財産になったと思います。
大船渡アスリート応援団が主催する初めてのスポーツ教室でしたが、皆様のおかげで本当に素晴らしい教室となりました。神戸と大船渡、距離にするとおよそ1,000kmも離れていますが、これからも末永く交流を続けていきたいと思います。
未来のイチ選手が、ここから誕生することを楽しみにしています!

戸田大船渡市長を表敬訪問いたしました。

バレーボール教室の翌日、大船渡市役所にて、竹口監督とイチが大船渡市の戸田公明市長を表敬訪問し、教室の様子や大船渡市出身のアスリートなどについて歓談しました。活躍されているアスリートを多く輩出され、なんと、巷で話題の佐々木朗希選手(千葉ロッテマリーンズ)も大船渡市出身。「大船渡の人は一体何を食べてるのか?」とイチも聞かれたことがあるようで、「なんですかね、お魚が美味しいので私は“さんま”をよく食べていました」と、大船渡市はさんまの水揚げ本州NO1であることをアピールしていました(笑)
震災復興へのお話も聞かせていただき、有意義な時間を過ごすことができました。戸田市長からは、「ぜひ継続して教室の実施をお願いしたいです。これからも応援しています、頑張ってください。」と激励の言葉をいただきました。