DENSO TEN

活動レポート

2018年11月8日

座談会「全日本総合に向けて!」

今年こそは必ず日本一を掴むと「ReStart」をスローガンに掲げた2018年。前半戦の目玉であるV9チャンプリーグでは、予選リーグで1位通過したもののファイナルリーグの決勝戦で惜しくも破れ、悔しい結果となりました。後半戦の大きな節目となる「第87回 全日本9人制バレーボール総合女子選手権大会」が目前と迫るなか、選手はどのような心境で練習に取り組んでいるのか。竹口監督、キャプテンの古屋選手、バックの要である田中選手、若手セッターの真鍋選手、急成長中の八尾選手に意気込みを聞いてみました。

  • 左上:八尾選手(シュウ)アタッカー
  • 右上:真鍋選手(クルミ)セッター兼アタッカー
  • 左下:古屋選手(キュウ)キャプテン アタッカー
  • 中央:竹口監督
  • 右下:田中選手(ヒナ)レシーバー

前半戦を振り返って


V9チャンプリーグでは悔しい思いをした

監督
今年は序盤からしっかりと練習に取り組んでいたので、その成果は出ていると思います。
キュウ
前半戦を締めくくる大舞台であるチャンプリーグで日本一になれなかったのは本当に悔しかったですね。予選リーグまでは良い流れではあったんですけど。
ヒナ
シーズン最初からレシーブ練習を詰めてやっていたのに、4月の近畿総合でも昨年と同じような負け方をしてしまって。ミーティングを繰り返し、今まで足りなかった「強気」とか「攻める」ということを意識したら予選リーグまではいい感じにできていたと思います。でも勝負どころで勝てなかったのは、やっぱり日頃の甘さが出てしまったのかなと。
クルミ
キュウさんが言ったように、途中までは連勝していたので流れは良かったと思います。でも本当にチャンプリーグのファイナルで負けたのは悔しかったです。


所沢市長杯(10月)で活躍を見せた八尾選手

シュウ
私は今年から試合に出る機会が多くなったんですけど、出番があっても自分の良さが上手く出せなかったんです。でも、出番がないときに応援するだけじゃチームの力にはならない。コートに立ってチームの役に立ちたいと強く思うようになりました。この前の所沢市長杯から出させてもらえるようになったのが嬉しかったです。

後半戦に向けて、今

監督
大卒は即戦力として採るんですが、高卒は将来性を見据えて1年2年は育てる時期なんです。シュウは2年目なので技術的にはもう一歩だと思うんですが、華があるんです。機嫌よくやれているときはチームにプラスをもたらしてくれます。所沢市長杯の準決勝戦では、しんどい場面でチームを救ってくれたのはシュウの存在が大きい。
シュウ
それまで出させてもらったときは緊張もあり硬くなっていたので、自分の思うようなプレーができませんでした。まずは自分の持ち味である“元気よく、声を出して走り回ること”をしていたら自然とプレーも良くなるっていうことを所沢市長杯で実感しました。
監督
後半戦に入ってからは新しい人材を使っていくようにしました。シュウはスパイク力があるのでエースとして十分に活躍できるので期待はしています。あと、セッターのクルミと新人のムツミ。この2人がチームを盛り上げてくれる存在です。

クルミ
前半戦ではスパイカーと守備を中心にコートに立たせてもらってたんですけど、後半戦はセッターでも起用していくと監督から言われ・・・ずっとセッターをしたい気持ちはあったので嬉しい反面、技術が追いついてないので気後れもしています。よく怒られるんですけどね(笑)。
キュウ
クルミは自然とまわりがどうにかしてあげたいと思える存在。レシーバーもどうにかクルミにボールを持っていきたいと思うし、私たちスパイカー陣もクルミが上げたトスをどうにかして決めてあげたいと思うんです。それがクルミの持ち味だと思います。
監督
うちのチームはコンビバレーなのに速攻が上手く上げられないんですよ・・・だからキュウも苦労してると思うけど、クルミもシュウと一緒でコートに入っているだけで自然とチームが盛り上がるんです。
技術とメンタルを分けて考えたときに、うちにはメンタル面が足りないんです。それを補うために、シュウやクルミ、ムツミという若い力を戦力として取り入れることにしました。後半戦はチームの中で上手い選手を上から9人選ぶのではなく、トータルに見てチームにプラスをもたらす人材を選んでます。博打な面もありますが、ハマれば強い。面白いチームになっていると思います。

「全日本総合」を目前にして

監督
レシーバーにはムツミとライ、真ん中にヒナ。ムツミとライが元気印で後ろから押しあげるという感じです。そしてベテランのヒナ。ヒナは今の9人制バレー界ではトップ3に入る選手です。
ヒナ
入社して10年目。日本一になるためにはレシーブを上げないと勝てないし、テンはレシーブのチームだという自負もあります。勝負どころでレシーブが上がらないとか、レシーバー陣が崩れるということが前半戦ではあったので、全日本総合では何が何でも上げたいですね。

キュウ
全日本総合は絶対に日本一を取りたいです。個人的には自分はクイッカーなので、私が一番点を取らないと後の4枚が苦しくなるので、点に繋げられるように頑張ります。あとはクルミがストレスなくトスを上げられるように、上げてくれたらしっかり決めたいです。
クルミ
自分が要であることは間違いないんですけど、レシーバーにも スパイカーにもおんぶに抱っこされている状態なので、試合ではみんなを助けられるように思いっきりプレーして勝ちに繋げていきたいです。
シュウ
かしこまらずにまずは思いっきりプレーすることですね。元気にコートを走り回ってたら自然とプレーはついてくると思うので、自分らしさを忘れずに!あとは私が入社してからまだ日本一になっていないので、コートに立って日本一になりたいです。
監督
出る大会はすべて優勝を目指してますが、ここ2年半は優勝から遠ざかっているのが実情です。なんとしてもここで日本一に返り咲きたいと思って練習に励んでいます。監督としては、これまで話したとおり、いかに選手をノセられるか。調整はあまりしないチームですが、照準を合わせてつくっていきたいですね。個人的には、未知な可能性を秘めているので大会でどう魅せてくれるのか、楽しみなチームです。プラスに出たときはかなりの強さになると思うので、そのポイントを逃さないようにしたいです。

応援してくれる皆さんへ

キュウ
ここ2年、良い報告ができていないので、今年こそ!会場に来てくださる方はもちろん、来れなくても私たちを応援してくれる方がたくさんいらっしゃいます。その方たちの応援を励みに私たちは頑張れているので、その方たちに恩返しできるのは優勝して良い報告をすること。全日本総合で、それができるように頑張ります!

ヒナ
会社の方々もすごく理解してくれていて、練習に行くときはいつも「いってらっしゃい、頑張ってね!」と言ってくださり、支えられているなぁと実感しています。最近はずっと2位止まりで、「それでもすごいやん!」って言ってくれるのですが、やっぱり優勝の報告がしたいですよね。
10年間チームに在籍していて思うことは、やっぱりレッドフェニックスは色んな方からの支えがあるからこそ、トップチームであり続けられると思うので、皆さんに恩返しできるように頑張りたいです!
シュウ
そうですよね。応援してくださる皆さんに、自分たちのプレーを見て元気になってもらえて、結果も出して、みんなで笑顔になれたらいいなと思います。それを叶えられるように頑張りたいなと思います。
クルミ
みんなと被る(笑)。全国の色んなところでバレーボール教室させてもらっていて、小さい子からママさんまで関わってきて、携わった皆さんに良い報告ができるように、会場に来てくださった方々にも元気のおすそ分けができるような、溌剌とした元気なプレーで日本一を掴めるようにがんばります!
監督
最近、バレーボール教室をしたところから「大会で優勝しました」という報告がありました。それを聞くとやっぱり僕らも嬉しいんですよね。ということは、うちが勝ったときも同じなんです。やっぱりお互いがお互いに良い結果を出すということが理想ですよね。
会社あってのチームなので、従業員の皆さんにも元気を与えられるよう、優勝を目指していきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。