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summary試合概要

第33回「櫻田記念」全日本9人制バレーボール実業団選抜男女優勝大会

日程
2018年12月22-23日
会場
和歌山ビッグホエール(和歌山県)
参加チーム
  • パナソニックES ブルーベルズ
  • 日田検診 ホワイトドルフィン
  • サンデン ブルーエコアーズ
  • デンソーテン レッドフェニックス
  • マツダ クロス・ナイン
  • パナソニックES津 アドバンス
  • パイオニア レッドソニックス
  • 東京東信用金庫 ブルーラビッツ
  • HUSH
  • イビデン レグルス
  • 鹿児島銀行 レジオンウイングス
  • HK. Powers
決勝
デンソーテン
レッドフェニックス
0 16-21
33-35
-
2 パナソニックES
ブルーベルズ
準決勝
デンソーテン
レッドフェニックス
2 21-19
21-13
-
0 パイオニア
レッドソニックス
準々決勝
デンソーテン
レッドフェニックス
2 21-9
21-5
-
0 東京東信用金庫
ブルーラビッツ

reportレポート

ブルーベルズの連覇阻止ならず、来季へ向け不死鳥は羽ばたく

 2018年12月22日-23日にかけて、第33回「櫻田記念」全日本9人制実業団選抜男女優勝大会が開催されました。2日間に渡って行われる本大会は、シーズン最後の戦いとなります。この試合を最後に引退する選手も多数いる為、誰もが有終の美を飾るベく勝利への渇望を湧き上がらせる中、レッドフェニックスは初戦の予選リーグ戦でパナソニックES津アドバンス(三重県)との対戦を制しました。好調な流れを維持したまま2戦目はマツダ クロス・ナイン(広島県)との点の取り合いにも冷静さを失わず、確実にポイントを重ねストレートで勝利。翌日の決勝トーナメント戦へ向け、良い滑り出しとなりました。

 2日目、準々決勝の対戦相手は東京東信用金庫ブルーラビッツ(東京都)です。先制点を取られるも、針の穴を通す如く的確なコントロールで打ち込んだ八尾選手のスパイクが相手の流れを断ち切ります。その後も積極的に攻め続け、流れに乗ったレッドフェニックスがストレートで準決勝へ。
 準決勝は対マツダの接戦を制したパイオニアレッドソニックス(埼玉県)との対戦です。強敵相手に点の取り合いになった1セット目、3点以上の差が開く事無く一進一退の攻防が続きます。20-19でかろうじてセットポイントを迎えたレッドフェニックスは、ボールへの執念を失わず最後まで冷静に決めにいき第1セットを先取。2セット目前半も点の取り合いが続きましたが、長いラリーでも決してボールを落とさず食らいつく粘りのバレーを続け、20-11でマッチポイントを迎えます。キャプテン古屋選手が強烈なスパイクを打ち込むも、流石に簡単には点を取らせてもらえません。互いに粘り強いラリーの応酬の末、21-13でパイオニアを制し決勝へ進出しました。

 決勝の相手は宿敵、本大会を8連覇中のパナソニックESブルーベルズ(大阪府)です。先攻のブルーベルズに先制点を取られ、流れを引き戻せないままじわじわと点を引き離されます。粘り強く食らいつくも10-6で4点差に開き、選手交代で投入された長谷川選手の猛攻が流れを変えたかに思われましたが点差は埋まりません。相手のミスを誘い、2点差まで詰め寄るものの、王者のサーブをいなす事ができず21-16で1セット目を奪われます。崖っぷちの2セット目、宮永選手のスパイクで先制点を取ったレッドフェニックスは、緩急を付けた攻撃で相手を翻弄しますが、点差を縮められないまま10-8とリードを許します。後が無いレッドフェニックス。しかし諦めの悪さには定評があります。ベテラン中村選手の執念のスパイクで同点へ追いつくと、不死鳥の如く流れを引き戻し13-11と逆転。しかし勝利への飢えはどちらも同じです。決して引く事の無いブルーベルズに同点まで迫られますが、長谷川選手のパワーあるスパイクで3点差をもぎ取ります。流れに乗りたいレッドフェニックスでしたが、ブルーベルズの執念がじわじわと点差を詰めデュースに。互いに一歩も譲らない攻防の中、勝ちを焦り始めたのか双方にミスが目立ち、点が積み上がります。30点を超えても決着がつかないまま、緊迫したラリーの連続に一瞬の油断もできません。どちらかの集中力が途切れた瞬間勝敗が決まるムードの中、土壇場の集中力を見せたブルーベルズが2点先取。35-33という長い闘いの末、ブルーベルズの9連覇で大会は幕を閉じ、今シーズンは終了しました。

竹口監督インタビュー

決勝の第1セットは直接的なミスが多く、本来のコンビバレーができず淡白なバレーになっていましたが、第2セットは練習してきたレシーブや繋ぎの部分でようやく点が取れるようになってきました。しかし終盤の勝負どころで点が取れず、今年も無冠に終わってしまいました。今年は今まで以上に練習を重ねてきましたが、思うような結果が出せず、応援して下さる皆さまには残念な思いをさせてしまって本当に申し訳ありません。来シーズンは一気に若手メンバーになりますが、一から叩き直して勝てるチームにしていきますので今度もご声援のほどよろしくお願いします。

中村選手インタビュー

今シーズン最後の大会は、昨年度から一度も優勝がない状況でしたので、何としても日本一になるという強い気持ちで戦いました。どんな展開になろうと攻める事を忘れず、全員で1点を取りに行きましたが、結果として準優勝に終わり、全てのタイトルを掴めず物凄く悔しい気持ちでいっぱいです。しかし、ここまで私達を強くさせてくれたのは、沢山の方のご支援があったからこそだと思います。会場中に響き渡る大声援は、私達の力になりました。本当にありがとうございました。

松井選手インタビュー

今年度を締めくくる最後の試合でした。12月上旬に開催された「全日本総合」も勝てず、櫻田こそなんとしてでもこのメンバーで絶対に勝つ!という気持ちで、自信を持ってコートで戦えるように練習に取り組み試合に挑みました。しかし決勝戦では、競って競って33点までいきましたが、あと1歩で勝ちきれず日本一を逃し、悔しい思いが残りました。
私は今シーズンで引退となりますが、このチームで成長し、日本一を取る事の厳しさを学ばせていただきました。これからも感謝の気持ちを持って過ごしていきたいと思います。今までたくさんの応援をありがとうございました。今後も、デンソーテンレッドフェニックスの応援を宜しくお願いいたします。

決勝トーナメント戦 結果
[優勝] パナソニックES ブルーベルズ
[準優勝] デンソーテン レッドフェニックス
[第3位] パイオニア レッドソニックス、イビデン レグルス

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