summary試合概要
第82回 全日本9人制バレーボール総合女子選手権大会
- 日程
- 2014年1月17-20日
- 会場
- 島津アリーナ京都(旧:京都府立体育館)・山城総合運動公園体育館
- 参加チーム
-
- パナソニックエナジー(大阪)
- 所沢若松クラブ(埼玉)
- BLAZE(島根)
- BraveAngels(富山)
- unbalance(兵庫)
- チームSIEG(徳島)
- 日田検診(大分)
- 東邦ガスクラブ(愛知)
- ルボワール(京都)
- ダ★パンダ(神奈川)
- イビデン(岐阜)
- 居酒屋満福(沖縄)
- 高岡クラブ(富山)
- パナソニックES津(三重)
- パナソニックES(大阪)
- 横浜国大クラブ(神奈川)
- 田中外科(宮崎)
- 群馬銀行(群馬)
- 新潟風クラブ(新潟)
- confianza(奈良)
- ピーチーズ(福岡)
- サンデン(群馬)
- マツダ(広島)
- 近江兄弟社クラブ(滋賀)
- パイオニア(埼玉)
- 倉敷第一病院(岡山)
- All-Free(京都)
- K2(岐阜)
- 鹿児島銀行(鹿児島)
- 愛球女子(栃木)
- 松山青雲ジュピター(愛媛)
- エニグマ(奈良)
- 出雲クラブチアフル(島根)
- 鹿屋凛クラブ(鹿児島)
- Team Future(京都)
- THOMAS(三重)
- 長野松代総合病院(長野)
- 佐伯長陽会I・O(大分)
- サンヨーグループ(鳥取)
- 日本女子体育大学(東京)
- 静岡西部クラブ(静岡)
- 球友会(広島)
- りゅうぎんCLUB(沖縄)
- キャッツ(滋賀)
- 岡商クラブ(愛知)
- 東京女子体育大学(東京)
- WING(兵庫)
- 大町クラブ(長野)
- 岡山クラブ(岡山)
- 山梨中央銀行(山梨)
- 富士通テン(兵庫)
- 金沢フレンズ(石川)
富士通テン | 0 |
18-21 16-21 - |
2 | パナソニックエナジー |
---|
富士通テン | 2 |
21-7 21-10 - |
0 | 佐伯長陽会I・O |
---|
富士通テン | 2 |
21-18 21-14 - |
0 | 山梨中央銀行 |
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reportレポート
富士通テン惜敗。
パナソニックエナジーが、有終の美を飾る。
1月17日から20日の4日間、島津アリーナ京都(旧京都府立体育館)、山城総合運動公園体育館で、第82回全日本9人制バレーボール総合女子選手権大会が行われました。
富士通テンは、予選トーナメントを危なげなく通過し、決勝トーナメントの初日は東京女子体育大学(東京)、長野松代総合病院(長野)、2日目は準々決勝の山梨中央銀行(山梨)、準決勝の佐伯長陽会I・O(大分)と対戦し、いずれも2-0とストレートで勝ち進み、決勝は今シーズン限りで廃部が決まったパナソニックエナジー(大阪)とのラストマッチとなりました。
田中選手のサーブで試合が始まり、いきなり見応えある長いラリーが続きます。この大会に参加する52チームの頂点をめざし、日本一に賭ける両チームの「負けられない」「負けたくない」という思いがプレーから伝わり、最後の名勝負を予感させます。松元選手のスパイクで先制し、幸先のいいスタートを切った富士通テンでしたが、パナソニックエナジーが連続得点し、富士通テンが追いかけるという苦しい展開が続きます。
この大会を最後に引退するセンターの山本選手が要所でAクイックを決め、何度もピンチを救い、12-12の同点に追いつきますが、逆転までには至りません。そして、清水選手が連続でスパイクを決め、再び16-16の同点に追いつき、富士通テンに流れが傾くかに思われましたが、パナソニックエナジーも緩急を織り交ぜた速攻とフェイントを使い分け得点につなぎ、第1セットを18-21で落としてしまいます。
後がなくなった第2セットはスタートからつまずき、1-5とリードを広げられたところでタイムアウト。それでも流れはパナソニックエナジーのペースになり、一時は7点差までリードが広がり、二度目のタイムアウトを取ります。しかし、このままでは終われない富士通テンは、今シーズンからキャプテンとしてチームを牽引してきた狩野選手のスパイクで追い上げます。さらに、山本選手、中村選手、清水選手が次々とスパイクを決め、11-13の2点差まで詰め寄ります。
去年の総合で優勝できたのはタクさんのおかげと厚い信頼を寄せる狩野選手と、最後まであきらめず勝利への執念を見せる山本選手の新旧キャプテンのスパイクで得点を重ね、試合の流れを変えて一気に逆転を狙いますが、長いラリーの応酬もボールを拾うことができず、ついにマッチポイントを迎えます。最後はサービスエースで勝負が決まり、21-16でパナソニックエナジーが5年ぶり3回目の優勝で有終の美を飾りました。
長きにわたり、お互いを知り尽くし、ライバルとして凌ぎを削り、何度も熱い戦いを繰り広げてきた両チームが戦うのもこれで最後となりました。試合前から両チームの応援で会場は盛り上がり、両チームの応援団によるエールの交換を行う光景も見られました。試合後はパナソニックエナジーの優勝とチームの功績を称え、友好チームから記念品贈呈のセレモニーが行われました。
竹口監督インタビュー
元旦から合宿を行って調整はうまくいき、選手の動きはよかったと思います。選手はよく頑張ってくれました。今日のパナソニックエナジーさんは試合前から違うなという感じでした。試合展開はうちが追い上げてひっくり返すのがいつものパターンですが、今日は相手がそれをさせてくれませんでした。今日のパナソニックエナジーさんは強かったです。今シーズンは安定した戦力で戦うことができました。来シーズンも「やって楽しい、見て楽しいバレー」は変わりません。選手一人ひとりの素材を生かしたバレーをめざしたいと思います。
狩野綾子選手インタビュー
パナソニックエナジーさんが最後ということもありますが、富士通テンも引退する選手がいることもあって、勝ちたいという気持ちはいつもよりも強かったです。今シーズンはタクさんからキャプテンを引き継ぎ、色々学ばせてもらいました。だから最後はタクさんに決めて欲しいと思っていましたが、それができずに残念です。パナソニックエナジーさんにはリベンジできないですが、「パナさんがいたから強くなれた」という気持ちを忘れずに、来シーズンは日本一になってリベンジしたいと思います。
山本祐梨子選手インタビュー
2年間でつくったチームなので、最後は勝ちたかったけど残念ですが、6年間の現役生活を振り返ると、キャプテンもさせていただき、とても早かったです。パナソニックエナジーさんは廃部になってしまいますが、今日の負けは次につなげて、これからも富士通テンが一番になって9人制バレーを盛り上げてほしいと思います。最後までたくさんのご声援をありがとうございました。