DENSO TEN

活動レポート

2016年1月13日

座談会「2015年を振り返る!」

初めてのチャンプリーグ開催から始まり、主力選手が抜けて新たなチームづくりを求められた2015年。選手たちにはどういう一年だったのでしょうか。チームを牽引する、竹口監督、中村阿寿紗選手、田中ひなえ選手、村上嘉澪選手、古屋多恵選手に集まってもらい、今年一年を振り返ってもらいました。

  • 竹口和三 監督 (写真中央)
  • 中村阿寿紗 選手(メル)
    #1 キャプテン アタッカー(後列右)
  • 田中ひなえ 選手(ヒナ)
    #6 レシーバー(前列右)
  • 村上 嘉澪選手(フウ)
    #12 副キャプテン セッター(前列左)
  • 古屋多恵 選手(キュウ)
    #14 副キャプテン アタッカー(後列左)

5月の第1回 V9チャンプリーグについて!

監督
国体がなくなったことで、新たに9人制を盛り上げていこうということで始めたリーグです。開催時期や開催場所について結構悩んだのですが、いい感じに収まったと思いますね。
フウ
今まで各企業の関係者の方が応援に来てくださることが多かったのですが、チャンプリーグでは一般の方も試合を見に来てくれたのが嬉しかったですね。
メル
うんうん。もっとたくさんの方が見に来てくれて、9人制の面白さが広まるといいなぁと思います。
ヒナ
5月6月は赤城カップや水の都杯、ミリオンカップとチャンプリーグで毎週のように試合がありスケジュールは結構大変だったのですが、次回開催も楽しんで臨みたいと思います。
キュウ
私はまだ2年目なので、大会がひとつ増えたという感じでしたね。チャンプリーグができたばかりということで、今年はどういう感じになるか楽しみです!

7月、全日本実業団女子選手権大会について!

メル
イビデンに負けたのも結構辛かったんですけど、この大会でミィコ(森田麻実子選手)がVリーグに移籍することになったのがチーム的には一番大きなポイントでしたね。キュウは今までずっとミィコと一緒だったし、フウはバックからセッターに変わったので、この二人は特に大変だったと思います。
キュウ
試合が終わって、ミィコがずっと泣いていて不思議ではあったんですけど、移籍することを聞かされた後は私もすごくショックでしたね。これまでミィコとは阿吽の呼吸でやってきたこともあって。セッターがフウになってしばらくは速攻もなかなか合わないし、本当に落ち込みました。
フウ
いやぁ、本当に…大変でした。みんなそれぞれアドバイスしてくれるんですけど、全部はできないので、まずは一つひとつできることから、と思ってやるしかないと。正直その頃は仕事中も練習行くのが嫌だなと思ってたくらい(笑)。でも、そこから逃げようとは思わなかったですね。
ヒナ
フウはマイペースなのがいいところだと思う。芯がしっかりしてるというか。ミィコがいなくなって、フウがセッターになったことでバックももっとしっかりしないと!という自覚ができてきました。
キュウ
確かにヒナさんはすごく頼もしくなって、今は後ろをヒナさんが守ってくれてるっていう安心感があります。

8月、バレーボール教室づくめの夏休み!

メル
7月の全国大会で嫌な負け方をしたせいで、8月のバレーボール教室にも影響が…。
ヒナ
「全国大会で優勝した」っていう箔がつかないと格好付かないというか…。でも、バレーボール教室はいろんな人に会えるのも嬉しいですし、子どもたちに教えることによって自分たちにも返ってくることがあるので、やり甲斐を感じるよね。
キュウ
山口県萩市でのバレー教室は結構ハードスケジュールで、みんなで必死になってミーティングしました(笑)。
フウ
バレーボール教室は基本的に自分たちに任されてるので責任重大。あのときは本当にみんなすごく真剣に話しあいましたね(笑)。
メル
毎年行くところもあれば、初めましてのところもあって、年々バレーボール教室をきっかけに関わりあいが増えていって、応援してくれる人も年々増えている実感があります。
監督
教えることによって、基本に立ち返ることにもなるし、当たり前にやっていることを言葉にすることで分かることもあるからな。

下半期、二つの全国大会に向けてチームづくり!

監督
8月から新チーム体制になって、もともと全日本総合に照準を合わせてチーム作りをしてきました。10月までは多少負けてもいいから、11月までにチームを一度完成させようと。ここで勝つ経験をつくって、チームの気運を上げようという狙いはありましたが、自分でも驚くくらい試みがハマって、上手くいったと思います。
メル
私は結構勢いで頑張ろう!ってなるタイプなんですが、フウとキュウが副キャプテンになって、良いバランスが取れたと思います。みんなで頑張った結果が全日本総合での優勝だったと思うので、本当に嬉しかったですね。
キュウ
確かにメルさんは熱い(笑)。私はわりとクールというか冷静なタイプなので、となりにメルさんがいてくれて助かったところもあります。あと、副キャプテンになったことで先輩と後輩の橋渡し役として使命感が出たのか、すごく前向きに頑張ることができました。フウとのコンビも上手くいくようになったし。
フウ
キュウとは元々同期なんですが、同じ副キャプテンとして今まで以上に話し合うことも増えて、自然とコンビが上手くいくようになって良かったです。メルさんにはいつもその持ち前の明るさで助けてもらってますね。ヒナさんは本当バックの要としても先輩としても頼もしいです。
ヒナ
特にこの半年フウは頑張ったと思う。フウがバックから抜けたことで、今年はより一層自分がしっかりしないと、という気持ちになりましたね。
監督
遅い(笑)。でも、森田がいなくなったことはチームの戦力にとってはマイナスでしたが、ピンチをプラスに変えることが大切。フウはオールラウンダーな選手だからこそセッターとして日本一の選手に育てたいと思っています。フウをセッターにしたことで、チームもがらりと変わりました。バックの要としてヒナも自覚が出てきたし、キュウもメルも他の選手もみんなそれぞれが自分の役割を意識して、チームとして成長した一年だったと思います。

来シーズンに向けて一言!

ヒナ
今年は四冠目指して、チャンプリーグからしっかりチーム一丸となって頑張っていきたいです。個人的には日本一のバックセンターになれるよう取り組んでいきたいと思います。
メル
そうですね、四冠目指すのはもちろんなんですが、まず目の前の一戦一戦全力投球して、今を一番頑張れるようにします。
フウ
先を考えてもなかなか見えてこないので、今を頑張って成長し続けられるよう頑張りたいと思います。
キュウ
チームとしては、常に上を目指して頑張っていきたいですね。個人的には本当の意味でのチームの繋がりを大事にしていきたいです。良いところも悪いところも含めてチームの皆と認め合って、それがバレーに活かせたらなと思います。
監督
今年はスタートダッシュをしたいと思ってます。今の段階で四冠を狙えるものはありませんが、チームとは成長するもの。4月から大会が始まりますので、そこを目標にチームをつくって、最初の全国大会であるチャンプリーグで優勝できるように頑張ります。

メンバーが変わったことで、リ・スタートとなった一年間でした。来シーズンはさらなる飛躍に向けて、より一層チーム一丸となって日本一を目指していきます。まずは第二回目となるチャンプリーグ優勝を目指して頑張っていきますので、是非応援のほど、よろしくお願いいたします!