プレスリリースプレスリリース|Press Release
モビリティや産業機器、ロボティクスなど多様な用途に適用するグローバル市場向けの標準仕様VCU(Vehicle Control Unit)を開発
~高精度な制御に対応。開発ツールを付属し、顧客側でアプリ実装可能~
2025年10月21日
株式会社デンソーテン

デンソーテンの標準仕様VCU(Vehicle Control Unit)の概要
株式会社デンソーテン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:米本 宜司、以下デンソーテン)は、小型モビリティや産業機器、ロボティクスなどさまざまな用途に適用可能な標準仕様VCU(Vehicle Control Unit)を開発しました。本VCUは、高精度な制御に対応できる入出力機能※1と高い信頼性を備えた汎用型のECU※2です。また、当社が提供する開発ツール(オープンPF、SDK※3)により、お客様側で自由にアプリ開発が可能になり、開発スピードの向上とコスト最適化に貢献します。多様な業界との強固なネットワークと販売網を有するエレクトロニクス商社である株式会社ネクスティ エレクトロニクス(本社:東京都港区、代表取締役社長:山田 強、以下ネクスティ エレクトロニクス)との連携を通じて、モビリティや産業機器分野を中心に、幅広いお客様への展開を目指します。
【特長】
■豊富な機能と柔軟なカスタマイズで、幅広いニーズに対応
・豊富な汎用チャネル(デジタル入出力、アナログ入力、PWM※4入出力、通信インターフェース)を搭載。オープンPFとSDKの提供により、お客様自身で制御ソフト設計・実装・評価が可能です。多様な分野の顧客ニーズに応じた柔軟なカスタマイズを実現します。
・Gセンサー/ジャイロセンサー、Bluetooth🄬をオプションで内蔵可能。付加価値機能の追加や拡張にも優れています。
■マイコンの専門知識が無くてもアプリ開発可能な、開発ツール(オープンPF、SDK)を付属
当社が提供する「オープンPF」は、マイコンを動かすための複雑な機能や設定をまとめ、お客様が使いやすい形(API※5)で提供するプラットフォームです。これにより、マイコンの専門知識がなくても、アプリケーションの開発がスムーズに行えるようになります。さらに、「SDK」はオープンPFと連携するモデルベース開発ツールで、ブロックの組み合わせで容易に制御設計できる仕組みです。これにより、開発者はハンドコード開発とモデルベース開発のどちらかを、好みに合わせて選ぶことができます。
【具体的な活用例】
■モビリティ・農建機:システム・走行・ボディ(作業機)機能を統合し、複数機器を協調制御。
■無人搬送車(AGV/AMR):走行を支える頭脳として、センサー、通信情報により、高精度な移動を制御。
■ロボティクス: 多軸ロボットアームに搭載し、PWM制御による精密なアーム駆動を制御。
なお、本VCU(Vehicle Control Unit)は以下展示会のネクスティ エレクトロニクスブースにて展示予定です。
・FIRA USA 2025(2025年10月21日~23日/米国)
・The 13th Philippine Electric Vehicle Summit(2025年10月23日~25日/フィリピン)
※2 Electronic Control Unit: 電子制御機器
※3 Software Development Kit: アプリケーションを開発するためのツール群
※4 Pulse Width Modulation: 電圧制御に用いる信号方式。精密な出力制御が可能
※5 Application Programming Interface: 外部から製品機能を呼び出すためのインターフェース
■ 商標
* Bluetooth🄬ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc. が所有権を有します。
* その他、記載されている会社名・商品名などは、各社の商標または登録商標です。
デンソーテングループは、企業ビジョン「VISION2030」のもと、「人に寄り添うHMI」「環境にやさしい電動化」「クルマと社会をつなぐデータ連携」を軸に、クルマの魅力を高める“クルマの価値向上”に取り組んでいます。
交通事故ゼロやカーボンニュートラルといったモビリティ社会の課題解決を目指し、移動に関する困りごとの解消を通じて、人々の生活を豊かにする“生活の価値向上”にも貢献していきます。「環境にやさしい」「安心・安全な」モビリティ社会の実現に向けて取り組みを具体化してまいります。


