プレスリリースプレスリリース|Press Release

見えない(離れている)地点のカメラ映像を高速で切替表示する技術を開発
~「第26回ITS世界会議シンガポール2019」に出展~

2019年10月18日
株式会社デンソーテン

  自動車用電子機器を開発・製造・販売する株式会社デンソーテン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:加藤 之啓)は、見えない(離れている)地点のカメラ映像を高速で切替表示する技術を開発しました。2019年10月21日(月)~25日(金)にシンガポールで開催される「第26回ITS世界会議シンガポール2019」において「On-Demand View(仮称)」として株式会社デンソーのブースで紹介します。

  これまで当社は2005年のタクシー向けドライブレコーダー発売に始まり、2015年にはクラウドセンターと連携し、走行中の膨大な記録データの中から危険と判断された画像だけをリアルタイムに確認できる「クラウド連携ドライブレコーダー」を商品化しました。

  今後、交通システムではコネクティッドカーの普及や第5世代移動通信システム(5G)の環境整備が推進されるのに伴い、映像を活用した多種多様なサービスへのニーズが高まると予測されます。その際は車両や道路などに設置されている様々な種類のカメラ映像を切替表示する処理時間が大きな課題になると認識しています。

  今回当社が開発した、高速切替表示技術はクラウドセンターに収集した各車載機(ドライブレコーダー)の位置情報を基に、例えば、後続車両のドライバーが次に見たい映像を先読み予測し、バックグランドで事前に複数のカメラに接続しておくことで処理の高速化(従来比1/10)を実現しています。また、位置情報や車速情報などとの連動により、人の操作なしで適切なタイミングでの映像表示を実現しています。本技術により、従来見えなかった地点、離れた地点の映像を瞬時に確認できるため、最適なルートの選択、事前の危険回避などに役立ちます。

  今後は具体的な利用シーンの精査、実用化に向けた性能改善などを進めていきます。

 

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