2013年度入社式（社長挨拶要旨）
～個人の夢や目標をしっかり持ち、自分らしさを発揮する～

    日本経済は長期に渡って停滞を続けており、世界経済でも長引く欧州の不況や、中国経済の失速、為替の急激な変動など、日々の情勢は予想を超える速さで変化しています。
    商品面では、スマホを中心に、急速にインフォメーション・コミュニケーション・テクノロジー、いわゆるICTが普及し、社会のスマート化が進んでいる一方、商品のコモディティ化により、日本のモノづくりが空洞化しつつあります。
    また、自動車業界でもハイブリッド車・EV・燃料電池車等の販売拡大や、｢ぶつからないクルマ｣などが増える一方で、若者のクルマ離れにより国内自動車市場の縮小は加速しています。
    この様に、当社の自動車部品や情報機器事業が大きな転換期に差し掛かっている今、これまで伝統として引継いできた、新しい技術や着眼点から現状の商品を見直して見ると、この転換期こそ非常に大きなビジネスチャンスになり得ると確信しています。
    「利便」「安心・安全」「環境」の3つの事業を持っていることも当社の強みでありますが、これに富士通グル－プの保有する情報・通信技術をビジネス基盤として追加し、これまでにない新商品に挑戦しています。これを『Vehicle-ICT事業』と名づけ、新たなビジネスを世に問いたいと思っています。こういった大きな変革期の中においてこそ、皆さんのように、若く、従来の考え方に捉われない新しい創造力、実行力を持った人材が、必要とされています。