2012年8月8日
富士通テン株式会社
GPS内蔵デジタル無線機&ハンドマイク
富士通テン(株)(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長: 重松 崇 資本金:53億円)は、タクシー無線機の新商品として、ローコストでデジタル化を実現する4値FSK(*1)方式タクシー向けデジタル無線機「FTM40-560AD」と、基地局無線機6タイプを、2012年10月上旬に発売します。
今回発売する商品は、基地局無線機に高精度な水晶発振器OCXO(*2)を搭載、長期間安定した周波数で運用が可能です。
また、1波単信方式で移動局間通話ができる音声通話専用モデルから、車両の位置や動態把握が可能なシステム対応モデルまでを取り揃え、タクシー事業者様の多様なニーズにおこたえいたします。
商品概要 | 型名 | 発売日 | |
---|---|---|---|
移動局 | GPS内蔵デジタル無線機 | FTM40-560AD | 10月上旬 |
基地局 | 5W×無線機1台 | FTM40-561AD-01 | 10月上旬 |
---|---|---|---|
5W×2台 | FTM40-561AD-02 | ||
5W×1台(CCU(*3)無し) | FTM40-561AD-03 | ||
10W×1台 | FTM40-1061AD-01 | ||
10W×2台 | FTM40-1061AD-02 | ||
10W×1台(CCU無し) | FTM40-1061AD-03 |
国内のタクシー無線は、2016年にデジタル無線に完全移行される予定です。デジタル化によりデータ伝送が高速化し、従来のアナログ方式と比較してスピーディーな配車が可能となります。
デジタル無線は、これまで中~大規模事業者を中心に導入が進み、無線機搭載車両約21万台のうち、40%を超える約9万台のデジタル化が完了しています。今後は、車両台数が少なく、特に音声通話を主体とした事業者の切り替えが進むと予想されます。
当社はデジタルタクシー無線配車システムの先駆者として、これまで培ってきたノウハウを投入し、ローコストながら安定した周波数を確保する「4値FSK方式」無線機を今回商品化しました。
当社は2003年8月に世界初のデジタル無線を使ったタクシー配車システムを発売。これまでに全国のタクシー事業者様ヘ約300システム、移動局3万台以上を納入、タクシー向けデジタル無線機の累計台数業界トップ40%のシェアを獲得しています。(2012年3月現在当社調べ)
基地局無線機には、高精度な水晶発振器OCXOを内蔵しています。周波数のズレが生じにくく、長期に渡って安定した周波数で運用することができ、煩わしい周波数調整の手間が省けます。
配車システム 受付画面イメージ
~車両の位置と動態が一目で分かる~
導入時は音声通話のみで使用し、途中から配車システムとして使用する際にも、操作器やGPSアンテナを追加するだけで(何れもオプション)、簡単・手軽にシステム拡張が行えます。
1波単信方式モデルをラインナップしています。移動局間で通話できるため、乗務員同士の確認もスムーズに行えます。
移動局の本体サイズは W150×H25×D150mmとコンパクトで、設置場所を選びません。
当社独自のデジタル技術により、高音質で秘話性の高い通信を実現。
(*1) FSK : Frequency-shift keying
周波数偏移変調。デジタル信号を正弦波の周波数の違いで表し変調する方式。
(*2) OCXO : Oven Controlled Xtal Oscillator
温度制御型水晶発振器。安定した発振を行う高精度な水晶発振器。
(*3) CCU : Communication Control Unit
通信制御装置。コンピューターを使用した通信システムで、送受信時にデータの直並列変換やエラーチェックなどの制御を行う。
商品詳細情報につきましてはこちらをご覧ください
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。