2011年1月1日
富士通テン株式会社
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
代表取締役社長
重松 崇
2010年は自動車ビジネスを取り巻く環境の変化が本格化しました。
新車販売台数はリーマン・ショック以前の2008年レベルに回復しましたが、それは、シェアが50%を超えるほどに急成長している新興国に支えられたものです。
中国は最盛期の米国をも抜き世界一の市場に拡大しました。日本の隣国に4倍近い市場が誕生したわけです。しかも、さらなる拡大が見込まれます。
一方、国内では、「HV」「PHV」「EV」など次世代エコカーの普及が本格化、高級車から小型車への流れが加速した年でもありました。
このような変化に加え、円高で推移した為替の影響も受け、当社の業績は予想以上に伸び悩みました。 2010年度上期(4月~9月)は前年同期比で増収増益を達成したものの、年初予想比では概ね減収減益と なりました。根本的な原因として、新興国の台頭、小型車へのシフト、カーナビゲーションシステム市場への スマートフォンなどを手掛ける携帯キャリアやITメーカーなどの異業種参入といった予想を超えた環境変化に 対する備えが不十分だったこと、が挙げられます。これからも、このような変化が後戻りすることなく絶え間なく 続くことを認識しておかなければなりません。
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