2010年8月30日
富士通テン株式会社
複合審査の様子
富士通テン(株)(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:重松 崇 資本金:53億円)は8月19日、環境マネジメントシステムである「ISO14001」と、安全衛生マネジメントシステムである「OHSAS18001」(※1)の複合認証(※2)を取得しました。
複合認証とは、複数のマネジメントシステム規格で要求される事項を、既存のマネジメントシステムとの共通化を図って構築・運用していることにより授与される認証です。
今回新たな安全衛生マネジメントシステムの構築を目指したのは、安全が経営のベースであることを強く認識した上で、さらに踏み込んだ安全衛生活動を推進するためです。
災害が発生してから対策を実施する従来型の安全衛生マネジメントシステムの手法を見直すとともに、リスクアセスメント(※3)と呼ばれる手法を取り入れ未然防止を重視した対策を強化すること、PDCA(※4)型の継続的な改善サイクルを導入すること、を主な目的に掲げ構築に取り組みました。
構築にあたっては、厚生労働省の指針(※5)に基づき段階的に取り組みを進めてきましたが、今後海外を含めた全社的な取り組みを行うことも視野に入れ、安全衛生マネジメントシステム分野で国際的に権威のあるOHSAS18001を取得することにしました。
当社は2009年8月に環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001においてグローバル統合認証を取得しました。今回、OHSAS18001の認証を取得するにあたって、既存のマネジメントシステムとの共通化が望ましいとのISO規格の考え方に基づき、環境マネジメントシステムとの複合認証を2009年7月より推進。このたび2010年8月に取得することができました。
今後はこの仕組みをグループ複合認証(※6)の形で拡大していきます(2頁参照)。2011年には国内生産拠点、2012年には海外生産拠点にまで拡大する予定です。実現すれば、環境と安全衛生の二分野複合のグローバル統合マネジメントシステムが完成します。
適用規格 | ISO14001:2004 OHSAS18001:2007 | ||
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審査(認証)機関 | TÜV Rheinland(テュフラインランド) | ||
登録認証番号 | 01 113 106171 | 登録年月日 | 2010年8月19日 |
認証取得組織 | 富士通テン株式会社 本社拠点 | ||
認証適用範囲 |
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<基本方針>
・生産拠点での認証取得を優先的に進める
・非生産拠点においても、リスクアセスメントを導入する
・非生産拠点の認証は順次検討を進める
(※1)OHSAS18001:Occupational Health and Safety Assessment Series
(労働安全衛生アセスメントシリーズ)
国際コンソーシアムによって策定された、労働安全衛生に関するマネジメントシステムの審査登録制度の適用を目的とした国際規格。
(※2)複合認証
複数のマネジメントシステムについて、個別にシステムを構築せずに既存のマネジメントシステムの共通化を図っている認証形態。
統合認証と呼ばれることも多いが、当社では各拠点を一括して認証を行うグループ統合認証と使い分けるために複合認証と称している。
(※3)リスクアセスメント
職場や作業に潜む危険源(リスク)を事前に洗い出しリスクレベルに応じた対策を立案。
それらに優先順位を付けるとともに災害が発生する前に対策を実施する手法。
(※4)PDCA
Plan Do Check Actionの略
(※5)労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針
厚生労働省より2007年3月10日公布された、労働安全衛生マネジメントシステム構築に関する指針。
リスクアセスメントによる未然防止型の仕組みやPDCA型マネジメントシステムの導入に向けたガイドラインとして策定されているが、基本的な内容はOHSAS18001などと類似。
(※6)グループ複合認証
グループ全体でPDCAを運用するシステムの認証について、環境・安全など複数のマネジメントシステムを共通化して行う認証形態。決まった用語定義はなく当社オリジナルの呼称。
(※7)インフォテインメント機器
インフォテインメントとはInformationとEntertainmentを組み合わせた造語
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。