2010年6月8日
富士通テン株式会社
富士通テン(株)(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:勝丸 桂二郎 資本金:53億円)は、2010年度から2012年度の3ヵ年を活動期間とする「第6期環境取り組みプラン」を策定しました。
「第6期環境取り組みプラン」は、2012年度にグループ全体で実現することを目指している「VISION2012」に掲げた『地球環境への貢献』を果たすため、「グリーンプロダクツ」「グリーン調達・グリーン物流」「グリーンファクトリー・グリーンオフィス」「環境マネジメント」「社会貢献活動」の5つのテーマについて、15項目の具体的な行動目標を設定したものです。(2頁表)
近年、予期せぬ気候変動や生物多様性の危機など、企業を取り巻く環境課題は大きく変化しています。
富士通テングループは、このような課題の解決に貢献するため、これまで取り組んできた「コンプライアンス重視の活動」に加え、「一歩先を行く活動」にも注力していきたいと考えています。
「第6期環境取り組みプラン」では、社会的な趨勢や期待に対応して、「新たな基準に基づくスーパーグリーン製品の開発」「化学物質使用量の削減」「生物多様性保全活動の実施」などの取り組みについて、従来より高い目標を設定しました。
環境配慮設計の認定基準などについては車載特有の考え方(燃費への影響など)を考慮して新規に策定しています。
さらに、環境経営をより効率よく進めるため、新たに「ISO14001・OHSAS18001(※1)のグローバル複合・統合マネジメントシステムの構築」「MFCA(マテリアルフローコスト会計)(※2)の導入」に関する取り組みを加えました。
富士通テングループでは、グローバルに統合した環境マネジメントの仕組みを活用し、社員一丸となって地球環境保全に取り組み、社会的責任を果たして参ります。
テーマ | 対象範囲 | 行動目標 |
---|---|---|
グリーンプロダクツ | グローバル | スーパーグリーン製品の開発を新基準で2012年度末までに25%とする。 |
グローバル | 環境効率ファクター(※3)を2012年度末までに1.7倍にする。 (基準:2008年度モデル比) | |
グリーン調達 ・グリーン物流 |
グローバル | 海外拠点の仕入先SCM(サプライチェーンマネジメント)の充実を図り、地域ごとの特性に応じたSCM体制を整備する。 10年:国内 11年:中国 12年:全拠点 |
日本 | 国内全拠点において新規契約する社有車をすべてエコカーとする。 | |
日本 | 製品輸送におけるCO2排出量を毎年度、前年度比3%削減する。 | |
グリーンファクトリー ・ グリーンオフィス |
グローバル | CO2排出量(生産高当り)を2012年度末までに2009年度比で4.1%削減する。 |
グローバル | PRTR(※4)対象物質(鉛・トルエン・キシレン・銀) の使用量(生産高当り)を2012年度末までに2009年度比で32%削減する。 | |
日本 | VOC(※5)排出規制対象物質の使用量を2012年度末までに2000年度比47%削減する。 | |
グローバル | 廃棄物発生量(生産高当り)を2012年度末までに2009年度比で3%削減する。 | |
グローバル | 2012年度末までに4つの海外生産拠点でゼロエミッションを達成する。 | |
環境マネジメント | グローバル | ISO14001に基づく環境管理を業績評価と連動し、2010年度末までにグループ全社で本業に基づく環境改善活動を行う。 |
グローバル | 2012年度末までにISO14001・OHSAS18001のグローバル複合・統合マネジメントシステムを構築する(※6)。 | |
日本 | MFCA(マテリアルフローコスト会計)の導入に向け、2012年度末までに試行する。 | |
社会貢献 | グローバル | 環境貢献活動(地域クリーン作戦・環境団体への寄付など)を2010年度から全拠点で年1回以上実施する。 |
グローバル | 生物多様性保全活動(植樹、生物多様性に関する教育など)を2012年度までにグループ全拠点で実施する。 |
(※1) OHSAS18001:Occupational Health and Safety Assessment Series
(労働安全衛生アセスメントシリーズ)
国際コンソーシアムによって策定された、労働安全衛生に対するリスクと対策の一覧化および責任所在の 明確化などを目的とする規格
(※2) MFCA:Material Flow Cost Accounting(マテリアルフローコスト会計)
製造プロセスにおける資源やエネルギーのロスに着目し、そのロスに投入した材料費、加工費、設備償却費 などを"負の製品のコスト"として、総合的にコスト評価を行なう環境会計の手法
(※3) 環境効率ファクター
製品の環境負荷と価値(機能・性能)の向上を定量的に捉え、新旧製品の比較を行うもの。 より少ない環境負荷でより高い価値を提供できる製品づくりを促進するための環境指標
(※4) PRTR:Pollutant Release and Transfer Register(環境汚染物質排出・移動登録制度)
化学物質を使用している企業が、工場等の操業によって環境中に排出したり廃棄物として処理している 化学物質の量を把握して、国や地方自治体などの行政機関に報告し、行政報告されたデータをまとめて 一般に公表する制度
(※5) VOC:Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)
シックハウス症候群を引き起こす恐れのある揮発性有機化合物(イソプロピルアルコール、トルエン、キシレン等)
(※6)
ISO14001は10名以上の拠点を対象とするグローバル統合認証。新規拠点設立時は2年以内に統合 認証に参画。OHSAS18001は海外含む全生産拠点で統合認証を取得。その他非生産拠点ではリスク アセスメントの導入と基礎安全活動を徹底。
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