新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様方には、平素より格別のご高配を賜り、あつく御礼申し上げます。
昨年の日本経済は、企業収益の改善による民間設備投資の増加や、これに伴う雇用情勢の改善、個人消費の増加等により、全般的には明るさの見えた年であったと思います。
また、当社と関わりの深い自動車産業におきましても、原油価格の高騰という懸念材料はあるものの、国内主力自動車メーカーの高い競争力を背景に世界中で積極的なビジネスを展開しており、日本の自動車産業全般が総じて堅調に推移しました。
このような環境の中で、当社の2005年度連結売上高は、過去最高となる2,670億円を見込んでおります。これもお客様にご支持いただいたお陰とあらためて感謝しております。しかし、損益につきましては、残念ながら4年ぶりの減益となる見込みであることから、2006年は全社員が更に気を引き締め、スピーディに改革に取り組んでまいる所存です。
自動車に「安全・安心」・「快適」・「環境」への要求が高まる中、クルマのIT化はかつてないスピードで進んでいます。そのような中、カーエレクトロニクス業界は、大変重要な役割を担うと同時に、マーケットの大きな拡大が見込まれています。当社は「Entertainment」・「Automotive
Electronics」・「Information Technology」が融合する分野に取り組む特徴ある企業として、富士通テングループの総合力を活かしながら、豊かな車社会の実現に貢献してまいります。そのことが、我々に与えられた最大の責務であり、また、最大のチャンスと考えております。
私たち富士通テンは「"WITH"から"IN"へ変わろう」を合言葉に開拓・改革を加速してまいります。これまでは、社員が「一緒に実現していきましょう」という"WITH"の意識を持っていたと思います。これからはもっと考え方を進化させ、社員はもちろん、お客様はじめ協業先様・仕入先様と共に「一心同体となって実現していきましょう」という"IN"の意識を持って、あらゆる活動を進めてまいりたいと思います。
本年も、創業以来の企業理念である「『誠』を大切にして働き、お客様・社会に貢献する」という姿勢のもと、お客様にご満足いただける商品、さらにお客様の期待を上回るハートに響く商品をご提供できるよう、総力をあげて取り組んでまいります。
より一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
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