【NEWS RELEASE】

2005年(平成17年)5月12日

自動車制御用ECUのリアルタイムシミュレータ「CRAMAS」新製品
〜Intel(R)Pentium(R)4-2.8GHzの高速CPUボード搭載、長時間連続自動評価に対応〜
CRAMAS: Computer Aided Multi-Analysis System


 富士通テン(本社:神戸市 社長:槌本 隆光 資本金:53億円)は、自動車制御用ECUの開発ツールであるリアルタイムシミュレータ「CRAMAS(クラマス)」新製品として、Intel(R)Pentium(R)4-2.8GHzの高速CPUボードを搭載し、設計から工場の生産ラインまで使用できる高信頼性、高耐久性を備えたシステムを開発いたしました。今後受注生産を行ってまいります。
 また、本システムを2005年5月18日(水)〜20日(金)にパシフィコ横浜(横浜市)にて開催される「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2005(主催:社団法人自動車技術会)」に出展いたします。

 自動車の更なる快適性・安全性の追求に伴い、車をコントロールするECU(電子式制御装置:Electronic Control Unit)のプログラム量は増大の一途をたどっています。そのため、ECUの機能開発や信頼性評価に要する工数も、大幅に増加しつつあります。
 2000年度より発売し、好評を頂いておりますリアルタイムシミュレータ「CRAMAS」は、エンジン制御用ECUやトランスミッション制御用ECU等の制御アルゴリズムの機能・性能評価を、自動車に搭載したときと同等条件で実施することが可能です。

 今回発売する「CRAMAS」は、ますます増加する開発・評価工数に伴う長時間連続自動運転に対応すべく、本体ラックの耐久性を強化した他、Intel(R) Pentium(R) 4-2.8GHzの高速CPUボードを搭載することで演算性能を向上させました。
 また、従来品からの内部レイアウト設計の見直しを行った結果、熱の外部放出効率を高め、信頼性の大幅な向上を図りました。

 設計環境から工場のラインまで活用でき、シームレスな開発・生産体制を構築していただけます。

 さらに、システム規模の大きい「ハイブリッド車用ECU」にも、拡張インターフェースBOXを追加するだけで対応できるように高い拡張性をもたせました。

 なお、現在、UL規格*の取得を予定しており、取得後、海外での販売を開始いたします。

*UL規格:アメリカに本拠地を置くUL(Underwriter's Laboratories Incorporated)が発行する「製品安全規格」

今回開発したIntel(R)Pentium(R)4-2.8GHz対応CRAMASの主な特長
  ◆Intel(R)Pentium(R)4-2.8GHzのCPUボード搭載により演算性能が向上
  ◆信頼性、安全性を高め、長時間連続自動評価が可能
  ◆UL規格を取得予定で、海外への展開が可能
  ◆パソコンベースで操作が簡単、資料作成用パソコンとの共用も可能
  ◆耐ノイズ性を向上
基本システム構成
 本体ケース(ラック5)、CPU(P4-2.8GHz)、ADIOボード(アナログ・デジタルの入出力)、
 COREボード(FPGA搭載のカスタム信号処理)、CAN通信ボード、新ADIO I/Fボード、
 新パルスI/Fボード、CRAMAS基本ソフトウェア

(注)「Intel」および「Pentium」は、Intel Corporationの登録商標です。
   添付写真のパソコン、DC電源、ECU、ハーネスは、基本システム構成には含まれていません。



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