【PRESS RELEASE】
富士通株式会社(本社:東京都港区 以下「富士通」)と富士通テン株式会社(本社:兵庫県神戸市 以下「富士通テン」)は、このほど、富士通の全額出資子会社で欧州における製造拠点の一つである富士通マニュファクチャリングエスパーニャ(本社:スペイン 以下「FMESA社」)の株式の内、25%を富士通テンが取得し、本事業を両社出資による合弁事業とすることといたしました。
富士通は、1973年に富士通エスパーニャ(以下「FESA社」)を設立し、IT関連製品の製造・販売ビジネスを展開してまいりました。2002年10月には販売と製造部門に分割し、販売会社をFESA社、製造会社をFMESA社といたしました。製造については、富士通のIT関連製品の製造のほか、1990年からはEMS*1事業にも参入し、FMESA社として、さらにEMS事業を強化し、欧州における製造拠点としての基盤を確立してまいりました。
一方、富士通テンは、欧州市場向けのカーオーディオや自動車用電子制御システムのカーエレクトロニクス製品を、1996年よりFMESA社(当時は「FESA社」)に製造委託し、ともに品質保証体制を構築し、2002年にはFMESA社のQS9000取得にも協力してまいりました。
また、これらのカーエレクトロニクス製品の市場は、インフォテインメントシステム*2や環境・安全分野における電子制御システムの自動車での採用拡大により、今後も世界的に伸長すると予想されています。
今回の合弁事業化により、富士通テンは、FMESA社を欧州における製造拠点と位置付け、重要市場である欧州での事業基盤を強化いたします。カーエレクトロニクス工場としてさらに事業効率を高めることで、品質とコストの両面で卓越した製品を継続的に供給し、お客様に貢献してまいります。
FMESA社は、IT関連製品のみならず、現在売上高比3割を占めるカーエレクトロニクス製品製造を拡大することで、先進の自動車関連生産技術や品質保証システムを吸収、応用し、欧州でのEMSとしてのプレゼンスと競争力をさらに高め、事業基盤を強化いたします。*1:EMS:Electronics Manufacturing Service
*2:インフォテインメント: InformationとEntertainmentを組み合わせた造語
以 上
ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。 その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。