【NEWS RELEASE】

2003(平成15)年12月18日

世界初、タクシー専用デジタル無線システムの運用開始
多摩川無線共同配車センターへ納入

 富士通テン(株)(本社:神戸市 社長:槌本隆光 資本金:53億円)は、このたび神奈川県川崎市の多摩川無線共同配車センター(代表者:山本 武 保有車両台数 60台)にデジタル無線自動配車システムを納入、12月15日より本格運用を開始しました。

 同センターは、11月19日に総務省関東総合通信局より、世界初の400MHz帯タクシー業務用デジタル無線の許可を受け、運用の準備をすすめてきました。この度のデジタル無線タクシー配車システムとしての運用開始も、業界では初めてとなります。

 富士通テンが2003年8月に業界で初めて発売したタクシー専用デジタル無線は、アナログ比で約4倍のデータ通信容量があり、音声通話と同時にデータ通信を行うことが可能です。これにより、配車センターではより高精度にタクシー車両の位置・状態を把握でき、スムーズな配車が可能になります

 この度、同センターに納入したシステムは、電話受付後、配車までの無線オペレータ作業を自動化いたします。さらにデジタル無線の特長を活かし、お客様へ「より最適」な車両を「より迅速」に配車することができ、顧客に密着したタクシー配車を実現します。また、自動化による無線オペレータの負荷軽減など、配車業務の効率化にも威力を発揮します。

 当社では、同センターの他に8件のデジタル無線システムを受注しており、順次納入を開始いたします。また、2004年より全面的にデジタル無線システムに切替えた受注活動を推進します。

主な仕様(車載機)

変調方式 π/4シフトQPSK
変調速度 9.6kbps
アクセス方式 SCPC
通信方式 単信
周波数帯 450−470MHz
送信出力 2w Ave
音声符号化 AMBE
サイズ 150(W)×140(D)×45(H)mm
(*1)SCPC(Single Channel Per Carrier)
 :免許人(タクシー事業者など)ごとに専用周波数を割り当てるアクセス方式
(*2)AMBE(Advanced Multi Band Excitation)
 :衛星通信(インマルサットなど)で採用されている、より肉声に近い音声品質を確保できる方式

添付写真



デジタル無線システム(車載機器)
@ハンディ端末(操作器)
AAVM−ECU(信号処理器)
Bデジタル無線機

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