2003(平成15)年8月22日
業界初 タクシー専用デジタル無線システム(400MHz帯)を発売
〜音声/データの同時通信を実現〜
![]() |
![]() 1.ハンディ端末(操作機) 2.AVM-ECU(信号処理機) 3.デジタル無線機 |
富士通テン(株)(本社:神戸市 社長:槌本隆光 資本金:53億円)は、タクシー業界初の400MHz帯デジタル無線機を開発いたしました。既にデジタル化を見据えて2002年10月に発売済みである、デジタル無線対応が可能なタクシー向けGPS-AVMシステム「MODEL-2003」と組み合わせて、受注活動を開始いたします。
タクシー業界では、規制緩和による競争激化により、固定客の確保を目指した無線配車システムの高度化が進展しており、特に都市部では無線周波数の不足という課題に直面しています。
当社では、これらの状況に対応するため、いち早くタクシー専用デジタル無線機の開発に取り組み、2002年9月には、当社の提唱したタクシー業界に適したデジタル通信方式規格が社団法人電波産業会(ARIB)で標準規格のひとつとして認められました。
今回開発したデジタル無線機は、データ通信容量がアナログ無線機に比べ、約4倍(当社比)に拡大しました。また、受信感度と音質を重視し、アクセス方式にSCPC(*1)、音声をデジタルデータに変換する音声コーデックにAMBE(*2)を採用しました。これにより、従来アナログ無線より狭いといわれていた通信エリアをアナログ無線と同レベルに確保し、かつ高音質な通話を実現しています。
このデジタル無線機と組み合わせたGPS-AVMシステムは、音声とデータの同時通信を実現しました。また、配車センターでは、従来の1/4以下の移動距離でタクシー車両位置が把握できるため、車両の位置精度が向上しました。配車指示伝送スピードの向上とあわせ、お客様へ「より最適な車両」を「より迅速に配車する」ことができます。
さらに、拡大したデータ通信容量を活かし、自宅登録カード等の「メンバーズカードシステム」や、車室内の情報表示機による「車内情報提供システム」などへの発展が可能となり、これまで以上にタクシー会社の営業活動を支援するシステムへと進化していきます。
【用語解説】
【デジタルムセンの主な特長】
【主な仕様】(車載機)
変調方式 | π/4シフトQPSK |
変調速度 | 9.6kbps |
アクセス方式 | SCPC |
通信方式 | 単信 |
周波数帯 | 450−470MHz |
送信出力 | 2w Ave. |
音声符号化 | AMBE |
サイズ | 150(W)×140(D)×45(H)mm |
【参考】タクシー向けGPS-AVMシステム「MODEL-2003」の概要
ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。 その後予告なしに変更されることがあります。 あらかじめご了承ください。