【NEWS RELEASE】

2002(平成14)年10月25日

本社工場/中津川工場でゼロエミッション達成

 富士通テン(株)(本社:神戸市 社長:槌本 隆光 資本金:53億円)は、本社工場および中津川工場(岐阜県中津川市)において、全ての廃棄物を再資源化するゼロエミッションを達成しました。

 当社は、「事業所から排出される廃棄物の発生抑制(Reduce:リデュース)、再使用(Reuse:リユース)および再利用(Recycle:リサイクル)の3Rにより、単純焼却や埋立処分等有効利用されない廃棄物をゼロにする」をゼロエミッションと規定し、全ての廃棄物を対象に取り組んだ結果、9月末に本社工場および中津川工場で再資源化率100%(マテリアルリサイクル(*1)81.9%、サーマルリサイクル(*2)18.1%)を達成し、ゼロエミッションを実現することができました。

 ゼロエミッションへの取り組みでは、従業員一人一人に徹底して再資源化の意識づけを行い、27種類に及ぶ廃棄物の分別を推進してまいりました。本社工場、中津川工場ともに1991年より廃棄物の分別・回収を始め、1997年には現在の分別・再資源化の体系を確立しました。

 3Rの主な取り組みとしては、通い箱方式を拡大しダンボール屑の発生を抑制する等「リデュースの推進」をはじめ、電子部品調達時の緩衝材に使われるトレー、リール、スティック類を部品メーカーへ返却のうえ再利用したり、不要書類を裁断して製品出荷時の緩衝材に社内加工する等「リユースの徹底」を行っています。また、社員食堂から排出された生ごみを社内でバイオ処理して堆肥化や消滅させる他、プリント基板屑を精錬して金属を回収し、その際発生する残渣も路盤材に利用する等「リサイクルの拡大」を推進してきました。
さらに、リサイクルではマテリアルリサイクルを原則とし、社外にリサイクルを委託する場合は、処理最終段階の残渣まで確実に再資源化される処理ルートを確保するため、分別の細分化や新規委託業者の開拓を行っています。例えば、当初サーマルリサイクルしていた廃プラスチック類については、セメント原料として100%再資源化できる処理ルートを開拓しました。

 今後は、マテリアルリサイクル化100%の実現とリサイクルに要する環境負荷の最小化を目指し新規処理ルートの開拓を行うとともに、廃棄物の発生抑制活動を強化してまいります。


【用語解説】
(*1)マテリアルリサイクル
廃棄物を原材料として再び利用すること。金属や紙のリサイクルの他、最近では廃プラスチックも再度樹脂として再生利用されている。

(*2)サーマルリサイクル
廃棄物を焼却処理し、その熱をエネルギーとして利用すること。可燃ゴミの焼却熱で沸かした温水や蒸気の利用が進められている。


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