【NEWS RELEASE】

2002(平成14)年7月18日

自動車制御用ECUのリアルタイムシミュレータ「CRAMAS(クラマス)(*)」新製品
Intel(R) Pentium(R) 4-2GHz対応のマルチノード・リアルタイムシミュレータを開発
〜大規模な自動車制御システムの開発期間短縮や実験・評価を効率化〜

(*)CRAMASComputer Aided Multi-Analysis System


 富士通テン(株)(本社:神戸市 社長:槌本隆光 資本金:53億円)は、「CRAMAS(クラマス」新製品として、Intel(R) Pentium(R) 4-2GHzの高速CPUボードを搭載したリアルタイムシミュレータを複数台連結(マルチノード化)して、大規模な自動車制御システムを開発する際の機能評価や、量産設計段階の実験・評価等を効率良く行えるシステムを開発いたしました。
 本システムを2002年7月23日(火)〜25日(木)に パシフィコ横浜(横浜市)にて開催される「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2002(主催:社団法人自動車技術会)」に出展いたします。

 近年、自動車がユーザにとってより快適により安全になるに従って、それをコントロールする ECU(電子式制御装置:Electronic Control Unit)のファームウェアの容量は増大し、機能開発や信頼性評価に多大な工数が必要とされるようになっています。
 当社では、自動車に搭載するエンジン制御用ECUやトランスミッション制御用ECU等の制御アルゴリムズの機能・性能評価を、シミュレーション技術を用いて自動車に搭載したときと同等条件で実施する事が可能なリアルタイムシミュレータ「CRAMAS」を開発し、昨年度より販売を開始しています。

今回開発したシステムは、従来のCRAMASソフトのバージョンアップを行い、Intel(R) Pentium(R) 4-2GHzの高速CPUボードを搭載することで演算性能の向上を図りました。
さらに、シミュレータを複数台連結(マルチノード化)する事により、エンジンやトランスミッション等を含む複雑で多様な車両挙動のシミュレーションを可能にし、ECU開発期間の短縮や実験・評価の効率化に貢献いたします。
なお、このシステムは受注生産を行ってまいります。

【今回開発したIntel(R) Pentium(R) 4-2GHz対応マルチノード・リアルタイムシミュレータの主な特長】
◆Intel(R) Pentium(R) 4-2GHzのCPUボード搭載により演算性能が向上
◆マルチノード化により、大規模な制御システムのシミュレーションが可能
◆パソコンベースで操作が簡単、資料作成用パソコンとの共用も可能
◆自動車以外の電子制御装置に応用が可能

【基本システム構成】
本体ケース、CPU、ADIOボード(アナログ・デジタルの入出力)、COREボード(FPGA搭載のカスタム信号処理)、CAN通信ボード、CRAMAS基本ソフトウェア
【商標】
「Intel」および「Pentium」は、Intel Corporationの登録商標です。

(注)添付写真のパソコン、DC電源、ECU、ハーネス、本体ケース内蔵のインターフェース部は、基本システム構成には含まれていません。


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