2002(平成14)年5月20日
VGA(*1)ディスプレイ用ASIC(*2)を開発
-実装面積1/5、コスト1/3を実現-
富士通テン(株)(本社:神戸市 社長 槌本隆光 資本金:53億円)は、ナビゲーションの地図画像やテレビ映像を高精細なVGAディスプレイに表示させるためのASICを開発いたしました。
カーナビゲーションシステムは、DVDの登場により情報量が飛躍的に増加し、また、TVやDVDビデオ、インターネット等、様々なメディアを使用できる機器へと発展していることから、画像や映像を映し出すディスプレイは、高精細なVGA
LCDパネルが主流になりつつあります。
VGAは画素数が多く、画像を表示させるためには多くの情報処理が必要とされますが、今回開発したASICは、入力されたビデオ信号をRGB出力までデジタル信号処理することにより、映像を100×60×3画素から800×480×3画素まで変換できるため、ナビゲーションとTVの2画面表示や、TV番組をマルチチャンネル表示させることが可能です。
さらに、これらの機能を1チップ化することにより、汎用ICを組み合わせた場合と比較して実装面積約1/5(当社従来比)を実現し、ナビ/CD/MD/TV/ラジオ/イコライザ/アンプ等多くのメディアを一体に集約したAVN製品に、高精細なVGAディスプレイを搭載することが可能となりました。また、コスト面でも1/3(当社従来比)を実現しています。
なお、本ASICは、2002年7月に発売する当社市販製品イクリプスECLIPSEのAVN(Audio
Visual Navigation)新製品等へ搭載いたします。
【今回開発したVGAディスプレイ用ASICの主な特長】
1. ビデオ信号入力からRGB出力までをデジタル信号処理することにより、映像を100×60×3画素から800×480×3画素まで変換できる。
・ナビ画面とTV画面の2画面表示が可能
・ TV番組(静止画)のマルチチャンネル表示が可能
2. 1チップ化により、汎用ICを組み合わせた場合と比較して、実装面積:約1/5、コスト:約1/3(各当社従来比)を実現。
3. オールデジタル化により、製造工程での調整の必要がない。
4. NTSC/PAL対応。