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創立50周年のご挨拶

2022年10月25日
株式会社デンソーテン

株式会社デンソーテン(以下、当社)は、2022年10月25日をもちまして富士通テンより創立50周年を迎えました。創立以来、当社製品をご愛顧いただいているお客様をはじめ、当社を支えていただいている多くの皆様のご尽力のおかげでこの記念すべき日を迎えることが出来ました。心より感謝申し上げます。

当社は、約100年前に創業した川西機械製作所を源流に持つ会社です。その創業当時から、当社には2つの精神が根付いています。一つは、当社の社名「テン」の由来である「誠は天の道なり」から来る『誠の精神』です。「商売は誠実に」「商品は至上最高のものを作ろう」というその精神は、諸先輩方から脈々と受け継がれています。もう一つは、神戸港を介した海外との交易を通じ、新しいことを取り入れ、今までに無いものを生み出してきた神戸という土地そのものの『進取の気性』があることです。

1972年10月25日に、 富士通テン株式会社が設立されてからも、その精神を受け継ぎ 『進取の気性』で時代の流れをいち早くつかみ、『誠の精神』でお客様に真摯に向き合うことで、世界初・業界初の製品も数多く開発し、成長し続けてきました。

しかし、この50年、順調なことばかりではなく、阪神・淡路大震災、タイ洪水被害、リーマンショック、新型コロナウイルス感染拡大や世界的な部品不足等、いくつもの危機もありました。その都度、地域の方々や、お客様、お取引先様のご支援がありました。皆様のご協力が無ければ、50周年は迎えることができませんでした。重ねてお礼申し上げます。

現在、自動車業界は「100年に一度の大変革期」を迎え、「CASE」「MaaS」といった新たな領域で、 業種を超えて様々なプレーヤーが参入し、競争はますます激化しています。このような激動の時代を勝ち抜くために、当社は2017年に資本構成を変更するとともに、株式会社デンソーテンに社名を改め、世界の自動車部品業界を牽引するデンソーグループの一員となりました。そして、企業体質を一段と強化するために、構造改革を進めてきました。

そして、2020年には、2030年ビジョンを策定しました。当社は、従来のカーエレクトロニクスメーカーという立ち位置に留まらず、誰もが快適と自由を感じられる笑顔あふれるモビリティ社会の実現に向け、移動の価値を創造し続ける『モビリティソリューションパートナー』になることを目指します。人と地球に優しい製品でクルマの魅力を高める『クルマの価値向上』と、「高齢者」「交通弱者」「インバウンド」の方々の移動の課題を解決し、人々の生活を豊かにする『生活の価値向上』の2つのテーマを主軸に置いています。

今後は、スピード感と機動力を活かした製品開発の強みを持つ当社と、大規模システム開発力やグローバルなネットワーク等の強みを持つデンソーとの連携により、「VISION2030」を実現し、「移動に自由を、人に笑顔を」与えられる、安心安全な社会の実現に貢献していきます。

これからも 「誠」の精神を大切に、お客様・お取引先様や地域の皆様と共に、今後も発展し続けていきます。引き続き、皆様の変わらぬご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。

株式会社デンソーテン
代表取締役社⾧ 加藤 之啓