MP3/WMAについて
MP3(MPEG Audio レイヤ3)は音声圧縮技術に関する標準フォーマットです。MP3を使用すれば、元のファイルを約1/10のサイズに圧縮することができます。
WMA(Windows Media™ Audio)はマイクロソフト社の音声圧縮フォーマットです。MP3同様、ファイルを小さいサイズに圧縮することができます。
本機で使用できるMP3/WMAファイルの規格やそれを記録したメディア、フォーマットには制限があります。MP3/WMAファイルを書き込むときには以下のことに注意してください。
再生可能なMP3ファイルの規格について
対応規格:
MPEG Audio レイヤ3(=MPEG1 Audio Layer III、MPEG2 Audio Layer III、MPEG2.5 Audio Layer III)
対応サンプリング周波数:
8、11.025、12、16、22.05、24、32、44.1、48 (kHz)
対応ビットレート:
8、16、24、32、40、48、56、64、80、96、112、128、144、160、192、224、256、320 (kbps)
VBRに対応しています。
フリーフォーマットには対応していません。
対応チャンネルモード:
ステレオ、ジョイントステレオ、デュアルチャンネル、モノラル
再生可能なWMAファイルの規格について
対応規格:
WMA Ver.9 Standard Decoder Class3に準拠
対応サンプリング周波数:
22.05、32、44.1、48(kHz)
対応ビットレート:
20、22、32、36、40、44、48、64、80、96、128、160、192、256、320(kbps)
2ch再生のみ対応しています。
VBRに対応しています。
可逆圧縮(ロスレス圧縮)には対応していません。
DRM(著作権保護)には対応していません。
対応チャンネルモード:ステレオ、モノラル
ID3タグ/WMAタグについて
MP3やWMAファイルには、ID3タグ/WMAタグと呼ばれる付属文字情報を入力することができ、曲のタイトル、アーティスト名などを保存することができます。
ID3タグは、ID3 Ver.1.0,1.1に対応しています。
WMAタグは、WMA Ver.9に対応しています。
ID3タグ/WMAタグ
MP3 | WMA | |||
---|---|---|---|---|
Ver1.0 | Ver1.1 | ASF Revision 1.02.02 | ||
入力できる項目 | TITLE | 全角15文字 半角30文字 | 全角15文字 半角15文字 | |
ARTIST | ||||
ALBUM | ||||
表示できる文字 | 英数字(ASCIIコード) 日本語(S-JISコード) | 英数字(ASCIIコード) 日本語(Unicode) |
使用できるメディアについて
MP3/WMAの再生に使用できるメディアは下記の条件にあてはまるUSBメモリです。
対応クラス:
マスストレージクラス
対応USB Ver.:
USB2.0/1.1
最大消費電流:
500mA未満
使用できるメディアのファイルフォーマットについて
ISO9660
LEVEL1 | LEVEL2 | |
---|---|---|
フォルダ名(最大文字数) | 半角8文字 | 半角31文字 |
ファイル名(最大文字数) | 8.3形式 | 半角31文字 |
表示できる文字 | 英数字(ASCIIコード) |
拡張フォーマット
ROMEO形式 | JOLIET形式 | |
---|---|---|
フォルダ名(最大文字数) | 半角128文字 | 半角64文字※1 |
ファイル名(最大文字数) | 半角128文字※2 | 半角64文字 |
表示できる文字 | 英数字(ASCIIコード) 日本語(S-JISコード) | 英数字(ASCIIコード) 日本語(Unicode) |
区切り文字“.”含む
区切り文字“.”+拡張子含む
対応ファイルシステム:
FAT16、FAT32
最大ディレクトリ階層:
8階層(Rootフォルダ含む)
USBメモリに保存可能なフォルダ数:
1000個
USBメモリに保存可能なファイル数:
3000個
1つのフォルダ内に保存可能なフォルダ数:
512個
1つのフォルダ内に保存可能なファイル数:
1024個
メディアにフォルダ名や音楽ファイル名などが記録されているときは、フォルダ名は半角12文字まで、ファイル名は半角14文字まで表示できます。
にタッチすると、MP3は半角文字では最大30文字、全角文字では最大15文字まで表示できます。WMAは半角、全角とも最大15文字まで表示できます。音楽ファイル情報などを表示する
[MP3/WMA対応メディアの構造例]

ファイル名について
MP3/WMAと認識し再生するファイルはMP3/WMAの拡張子“mp3”/“wma”が付いたものだけです。MP3/WMAファイルには、“mp3”/“wma”の拡張子を付けて保存してください。
拡張子名“mp3”/“wma”は大文字でも小文字でもかまいません。
MP3/WMA以外のファイルに“mp3”/“wma”の拡張子を付けると、MP3/WMAファイルと誤認識して再生してしまい、大きな雑音が出てスピーカを破損する場合があります。MP3/WMA以外のファイルに、“mp3”/“wma”の拡張子を付けないでください。
MP3/WMAの再生について
MP3/WMAファイルが収録されているメディアを差し込むと、最初にメディア内のすべてのファイルをチェックします。ファイルのチェックが終わると最初のMP3/WMAファイルを再生します。
チェックが終わるまで“MP3/WMAデータを読み込み中です”が表示されます。(最大10分程度)なお、メディア内のファイルをチェックしている間、音はでません。
ファイルのチェックを早く終わらせるためにMP3/WMAファイル以外のファイルや必要のないフォルダなどを書き込まないことをおすすめします。
MP3/WMAの演奏時間表示について
MP3/WMAファイルの書き込み状況により、演奏時間が一致しないことがあります。
VBRのFAST UP/DOWN動作をすると演奏時間が一致しないことがあります。
MP3/WMAファイル、フォルダのリスト表示順番
MP3/WMAファイルおよびフォルダのリストは、同一階層内にあるMP3/WMAファイル、フォルダを次のように表示します。
- MP3/WMAファイルを数字、アルファベット、日本語(SJISコード)の昇順に表示
- 次にフォルダを数字、アルファベット、日本語(SJISコード)の昇順に表示