あぶない時に、クルマが自動で判断してくれる。安全運転支援のキーテクノロジー「ミリ波レーダ」開発ヒストリー

1950年代
「国産レーダ」の開発が解禁されたのは1951年のこと。それまでは米軍によって開発が制限されていました。その一報を受けて立ちあがったのが、当時弱冠28歳の若手技術者でした。研究開発が進められたレーダは、漁船をはじめ自衛隊、南極観測船「宗谷」にも採用されるなど業界をリードしました。

1970年代
1970年代には、その研究分野を「船」から「自動車」に広げました。その背景には、自動車の普及に伴って事故が急増したことがあります。安全に役立てられるように研究を進め、さまざまな試作を繰り返し、実用化へのノウハウを積み上げていきました。(写真中段、下段)

1990年代
その研究が実ったのが1997年、ダンプトラック用障害物検知センサとして「ミリ波レーダ」を実用化。その後、普通車用のレーダ量産にも成功し、後方用、前側方用など新商品を次々に開発してきました。

2010年代
2010年には、従来の約半分にまで小型化を実現した「車載用76GHzミリ波レーダ」を開発しています。近年では、衝突防止だけでなく、前方のクルマに一定の距離でついていくACC(車間自動制御システム)の技術や、衝突を予測して警報やブレーキを自動でコントロールするCMS(衝突時被害低減システム)の技術を確立。多くの自動車メーカーで採用されています。

<レーダで、対象物の高さを認識>
クルマの運転に影響のある高さの障害物だけを見分ける技術。クルマで踏み越えられる落下物や、標識など高い位置にある物に対しては減速や警報など行なうことなくドライブができます。

1957年 南極観測船「宗谷」と
「国産レーダ」開発者

1972年 衝突防止用の
自動車用レーダの研究を開始

1975年 「ミリ波レーダ」
試作第1号を搭載した様子