2010年2月9日
富士通テン株式会社
富士通テン株式会社(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:勝丸 桂二郎 資本金:53億円)は、スピーカとアンプで構成する「次世代音響空間コントロールシステム」が、12月に中国で一汽トヨタ自動車販売有限会社(*)より発売された高級乗用車「新型皇冠(ファンクァン)」(日本名「クラウン」)に「高級音響システム」として採用されましたのでお知らせします。
「次世代音響空間コントロールシステム」が海外向け車両に採用されるのは初めてです。
車のシートや天井などに設置したスピーカとデジタル信号処理技術により、窓ガラスからの反射音など不要な音を抑制し、シートや天井に吸収されてしまう広い空間の音の響きを再生することで、車室内に広がりのある音響空間を実現する当社独自のシステムです。
高級車「皇冠」に相応しい上質なリスニングルームの広がりを再現します。
2008年2月にトヨタ自動車(株)から日本で発売された「クラウン」、2009年3月に発売された「クラウンマジェスタ」でも採用されてきました。
今回採用された
次世代音響空間コントロールシステム
音の広がりイメージ
再生する音をできる限りクリアにするため、スピーカの振動が車に伝わって発生する不要な響きを、当社ホーム用タイムドメイン(TD)スピーカのノウハウを応用して抑制。スピーカと車の間に特殊な緩衝材を使用し、スピーカが車に直接触れないフローティング構造をメインスピーカに採用。
デジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processor)で窓からの反射音と逆位相の音を生成、シートに搭載したスピーカから出すことで、狭さを感じさせる不要な反射音を除去。
デジタル信号処理でシート、車の前・後部、天井、ヘッドレストに設置されたスピーカから、空間情報(広い部屋の壁からの反射音に相当する音)を再生。
上方・後方からの音響効果を出すため、衝突時の安全性、取り付け性を考慮したシート用スピーカと、天井用の超薄型高音質・高性能スピーカTPDS(Ten Planar Dynamic Speaker)を開発。
(*)一汽トヨタ自動車販売有限会社:トヨタ自動車株式会社と中国第一汽車集団の合弁会社
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。
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