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さらに進化した画質補正LSI 「Vivid View Processor 2」を開発
~逆光・夜間のカメラ映像の視認性をアップ~

VVP2

富士通テン(株)(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:勝丸桂二郎 資本金:53億円)は、車載用ディスプレイに表示する映像の鮮鋭感や色合いを判断してリアルタイムに最適に補正し、映像品質を高める画質補正LSI(*1)「Vivid View Processor:ヴィヴィッド ビュー プロセッサ(以下VVP)」を進化させ、接続した車載カメラ(前方・後方)映像の視認性を高める機能を搭載したLSI「Vivid View Processor 2」(以下 VVP2)を、富士通マイクロエレクトロニクス(株)(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡田晴基)および(株)富士通研究所(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:村野和雄)と共同開発しました。
本LSIは、今後カーナビゲーションシステム新製品に、順次搭載していきます。

当社は、DVDビデオや地上デジタルテレビなど、車内で映像を楽しむ時間が増えてきたことを背景に、映像のシーンごとに、輪郭特性や色合い、階調分布を分析して、最適な"輪郭""コントラスト""彩度"補正を行い「くっきり・はっきり・あざやかに」映像を映し出す「VVP」を2007年に開発(富士通(株)(本社:東京都港区、代表取締役社長:野副州旦)、(株)富士通研究所と共同開発)し、商品に搭載してまいりました。
VVP2は、この技術をさらに進化させ、近年普及してきた車の後方確認や見通しの悪い交差点での前方確認用"車載カメラ"映像の画質までも補正し、従来機能と両方を合わせ持つ画質補正LSIです。明暗のコントラストの強い逆光時は適正明度に補正し、夜間には適正明度領域は適正のまま暗い部分を明るく鮮明に自動補正しながら、視認性を高めます。
今回開発した技術は、車の周辺を監視する様々なカメラへの応用が可能です。当社は、今後も快適そして安全で安心できる車社会の実現に向けた技術開発に取り組み続けます。

視認性向上技術の内容

  1. 明るすぎ暗すぎのところを見えやすい明るさに自動補正
  2. 画像の部位ごとに選択的に部分補正(従来は全体を均一に補正)
  3. 急激な明るさ変化にも追従してスピード補正(シーンに最適な補正を即座に適用)

「VVP2」の特長

  • 車載カメラ特有のコントラストの強いシーン(逆光時・夜間)の画質を補正し、視認性を向上
  • 映像を「くっきり・はっきり・あざやかに」表示
    (階調ノイズ低減と黒浮き低減により従来のVVPよりレベルアップ)
  • 低コストQFP(*2)パッケージ(256ピン、28mm×28mm)の採用と低消費電力化により、カーナビゲーションシステムなど製品への搭載が容易

用語解説

(*1)LSI :Large Scale Integration
(*2)QFP:Quad Flat Package(正方形のパッケージ四辺に端子配置するICパッケージ)

報道関係お問い合わせ先
広報室 広報チーム
TEL:078-682-2170E-mail:pr@ten.fujitsu.com

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。