2005年9月28日
富士通テン株式会社
世界初(*)、運転席と助手席で同時に異なる表示ができるカーナビゲーション
ECLIPSE DUAL AVN 「AVN7905HD」発売
高速走行時にも鮮明な画像を実現する車載用地上デジタルTVチューナも発売
(*)2005年9月27日 当社調べ
HDDナビゲーション内蔵HDD/DVD/MD/MS 7.0デュアルディスプレイAVシステム
AVN7905HD
 富士通テン株式会社(本社:神戸市 社長:勝丸 桂二郎 資本金:53億円)は、カーAV&ナビゲーションシステム「ECLIPSE」の2005年秋モデルとして、世界で初めて、運転席と助手席で同時に異なる映像を見ることができるカーナビゲーションDUAL AVN「AVN7905HD」を2005年11月1日に発売致します。運転席で地図を表示しながら、同時に助手席ではDVDビデオやTVなどの映像が表示でき、さらに走行中に規制しているナビ操作についても助手席側からの操作が可能となったことから、「エンターテインメント性」と「利便性」がより向上しました。
 また、高速走行時でも安定した映像を受信できる地上デジタルTVチューナ「DTV105」を2005年 12月1日に発売致します。両製品を組み合わせることで、「AVN7905HD」で高画質・高音質な地上デジタルTV放送を見ることができ、「エンターテインメント性」がさらに高まります

DUAL AVN「AVN7905HD」の主な特長
■運転席と助手席で異なる映像を同時に表示することができる「デュアルディスプレイ機能」搭載
開発のポイント
◇車載機において高画質な左右映像表示を実現するASIC(特定用途向け集積回路)を開発
◇画面輝度確保のためのバックライト方式を開発し、新たな放熱対策を採用
◇様々な車両による検討を実施し、左右映像の視野角を運転席・助手席で最適となる角度に設定
◇運転席・助手席で異なる映像表示中における、それぞれのタッチパネル操作性を確保
■「渋滞考慮探索」・「抜け道探索/表示機能」など、充実したナビゲーション機能搭載
■操作ボタン部分を装備した開閉式の「アクティブ・ウィング」採用により、操作ボタンの大型化を図り、快適な操作性を実現
■30GBのHDDを搭載し、最大2,300曲が収録できるHDDオーディオ「Music Juke」機能や、5.1chデコーダ内蔵などAV機能充実

 なお、DUAL AVNは、トヨタ自動車(株)から2005年9月26日に発売された「アルファード」特別仕様車において、トヨタ自動車(株)仕様に両社で共同開発し、純正品として採用頂いています。 富士通テン(株)は、市販業界において、世界で初めてDUAL AVNを「AVN7905HD」として発売します。

地上デジタルTVチューナ「DTV105」の特長
■AVNとの『アナログRGB』方式による接続により、地上デジタルTV放送(12セグメント)を受信し、高画質で表示することが可能
■データ放送による様々な情報の表示、EPG(電子番組表)の表示が可能
■フロント+リアの4chダイバシティ受信方式を採用し、高速走行でも安定した受信感度を実現
■地上デジタルTVの操作はAVNのタッチパネルで可能

【新商品 概要】

商 品 名 型 名 希望小売価格
(税込)
月販
目標台数
発売日
HDDナビゲーション内蔵
 HDD/DVD/MD/MS 7.0デュアルディスプレイAVシステム
AVN7905HD 315,000円 1,500台 11月1日
地上デジタルTVチューナ DTV105 126,000円 500台 12月1日
                                          (*)「AVN」は富士通テン株式会社の登録商標です。

【商品の特長】

HDDナビゲーション内蔵HDD/DVD/MD/MS 7.0デュアルディスプレイAVシステム「AVN7905HD」 315,000円(税込)
◎付属:TV/GPS一体型フィルムアンテナ

■運転席と助手席で同時に異なる映像の表示ができる「デュアルディスプレイ機能」を搭載
≪原理≫
液晶表示部の前部に「バリア」を設置し、左右から見える映像を制限することで、バックライトからの光を左右に分離し、左右異なる映像を同時に表示できる。
≪特長≫
□運転席と助手席で異なる映像を表示でき、運転席ではナビ画面表示、助手席では走行規制があり表示できなかったDVDビデオ・TV等の映像の同時表示が可能。
□走行規制のあるナビゲーションの操作が助手席側で可能。助手席側でのナビ操作中、運転席側はブルー画面に切替。
□運転席・助手席で同一画面表示も可能。(但し走行中は規制のある画面表示は不可)
□左ハンドル車用として、運転席・助手席設定の変更が可能。
≪車載用のための技術開発≫
□1つの画面で左右2つ分の映像を表示するため、ナビゲーション地図表示に欠落部分ができる場合があり、この欠落した部分を補完するためのASIC(特定用途向け集積回路)を新開発しました。
□様々な車両による実車検討を行なうことで、左右の視野角を運転席・助手席からインパネの平均距離等より算出し、鮮明な映像表示となるように設定しています。
□「バリア」を設置することによる画面輝度の低下を防ぐため、従来の3倍の光量を効率的に実現できる方式を採用しています。
□バックライトの光量を上げることにより発生する熱を効率よく放熱するための対策を実施しています。
■地上デジタルTVチューナ接続対応
地上デジタルTVチューナ「DTV105」(別売)を接続することで、TV放送を高精細な映像とCDなみの高音質で受信できる地上デジタルTV放送を受信できます。また、「DTV105」は高速走行においても、安定した受信感度を実現しています。
■7型ワイドモニターと「アクティブ・ウィング」採用により、快適な操作性・視認性を実現
操作ボタン部分を、モニターとは別の操作パネル「アクティブ・ウィング」に配置することにより、2DINスペースをフルに使った7型ワイドTFTモニターを搭載しながらも、操作ボタンの大型化を実現しています。
■渋滞情報データベースによる最速ルートを探し出す「渋滞考慮探索機能」搭載
HDDに収録されている「渋滞データ」と「自車の走行履歴」をもとに、最適ルートを考慮しながら目的地探索を行います。時間と曜日による渋滞の違いなどを考慮し、最適ルートを探し出します。さらに走行した道の渋滞状況を学習して、そのデータベースの精度を向上していきます。
■「抜け道探索/表示機能」搭載
渋滞時、ナビ案内画面上の「再探索」を押し、「周辺迂回」を選ぶだけで、自社位置から半径5km以内にある「抜け道」を探索します。
(注)使用しているデータは「昭文社;マップル 渋滞ぬけみち」の東京23区、名古屋市、大阪市、関東圏及び中部圏の2002年5月時点の情報をもとに収録。また、5.5m未満の抜け道情報は収録されていません。
■内蔵の30GB HDDに最大2,300曲(*)収録可能な「Music Juke」搭載
□約23万タイトルの楽曲データベースをあらかじめ収録しているため、データベースに収録されている音楽CDであれば、録音と同時にタイトル情報を自動付与します。
□ナビゲーション使用状況に関わらず、またCD再生中でも常時4倍速録音を実現することで、2、3曲聞いている間にCD1枚分が録音可能。 (*)1曲を4MBとして換算した場合
■盗難抑止策として、車から取り外すと自動的に起動ロックがかかる「ESN」機能搭載
盗難などで、AVN本体を車から取り外しバッテリーとの接続を切断すると、自動的に起動ロックがかかり使用できなくなる機能です。ロックの解除にはあらかじめ暗証番号を設定しておいたメモリースティックが必要となります。ロック状態でAVN本体のLEDランプを点滅させ、威嚇することも可能です。起動ロックは「バッテリー切断時」と「アクセサリー電源OFF時」を選ぶことができます。
■FM多重放送を利用した楽曲データベース(CDDB)の配信サービス「FM de TITLE」対応
「Music Juke」に収録した曲名、アルバム名、アーティスト名などの楽曲データベースを、FM多重放送を使って無料で取得できます。毎週最大50枚分のメジャーCD楽曲データを、JFN系列のFM局から配信。簡単な操作で、最新CD曲名データを発売前に取得できます。
(注)発売前に楽曲データが配信されないCDもあります。
■新譜情報や価格、アルバムジャケット写真などの情報を受信する「FM de TITLE plus」対応
FM多重放送により、「FM de TITLE」のCD楽曲データベース受信に加えて、新譜情報やアルバムジャケット写真などの情報も無料で取得できます。
□新譜CDの発売日や価格、収録曲、アルバムジャケット写真などの情報を取得できます。
□入手したアルバムジャケット写真は「ジャケ写ゲッター」機能により、「Music Juke」の再生画面で表示することができます。
■DVDビデオを5.1chで楽しめるサラウンドデコーダ内蔵
Dolby Digital 5.1ch/dts5.1chデコーダ、2chソースを5.1ch並みのサラウンド効果で楽しめる「Dolby Pro LogicU」を内蔵しています。別売のセンタースピーカとサブウーファを追加することにより、車室内を5.1chサラウンドシアターへとシステムアップできます。
 (注)Dolby、ドルビー、Pro Logic、Pro LogicUはドルビーラボラトリーズの商標です。
 (注)dtsは、デジタルシアターシステムズ社の登録商標です。


地上デジタルTVチューナ「DTV105」 126,000円(税込)
◎付属:デジタルTVフロントフィルムアンテナ、リアポールアンテナ、AVN本体接続ケーブル

■地上デジタル放送(12セグメント)のデータ放送を受信
通常の映像放送だけでなく、番組と連動した情報やニュース、天気予報などの便利な情報を見ることができる『データ放送』に対応しています。また、AVNとの接続は高画質な映像が楽しめる『アナログRGB』方式を採用しています。
■フロント+リアの4chダイバシティアンテナを採用することにより、高速時の受信性能を確保
高速走行時や、電波の指向性を考慮した4chダイバシティアンテナを付属。高速道路の走行中でも安定した映像受信が可能です。
■AVNディスプレイでのタッチパネル操作が可能
TVの操作はAVN本体のタッチパネルで可能。ナビゲーション操作と同じ感覚で使用できます。
■受信状態インジケータを搭載
地上デジタル放送の受信電波状況が一目でわかる受信インジケータを搭載(地上デジタル放送画面内に表示)。自車位置の受信状況がわかりやすい親切設計です。

【主な仕様】

AVN7905HD
<共通部>
サイズ 178(W)×100(H)×165(D)mm
質量 約3.7kg
電源電圧 13.2V(10.5〜15.8V)
最大消費電流 約15A
<HDD部>
容量 30GB×1基
使用温度範囲 -10〜+60℃
保存温度範囲 -20〜+80℃
<DVD部>
周波数特性 20Hz〜20kHz
SN比(IHF-A) 85dB
高調波歪み率 0.3%(1kHz、0dB、0.5W出力時)
<CD部>
ワウ・フラッタ 測定限界以下
周波数特性 20Hz〜20kHz
SN比(IHF-A) 90dB
ダイナミックレンジ 88dB
高調波歪み率 0.01%(0dB, 1kHz)
<MD部>
ワウ・フラッタ 測定限界以下
周波数特性 20Hz〜20kHz
SN比(IHF-A) 90dB
ダイナミックレンジ 88dB
高調波歪み率 0.3%(0dB, 1kHz)
<MS部>
周波数特性 20Hz〜20kHz
SN比(IHF-A) 90dB
ダイナミックレンジ 88dB
高調波歪み率 0.01%(0dB,1kHz)
<FMチューナ部>
周波数特性 30Hz〜15kHz
実用感度 14dBf(新IHF)
受信周波数 76.0〜90.0MHz
<AMチューナ部>
実用感度 22μV(S/N20dB)
受信周波数 522〜1629MHz
<パワーアンプ部>
最大出力 MOS-FET 50W×4
適合負荷インピーダンス
<ディスプレイ部>
画面サイズ 7.0型ワイド156(W)×83(H)mm
液晶 ワイドTFT(デュアルビュー)
駆動方式 アクティブマトリクス
ドット数 1,152,000個(800(H)×480(V)×3)
<アナログTVチューナ/ダイバシティ部>
選局方式 PLL周波数シンセサイザ方式
受信チャンネル VHF:1〜12チャンネル/UHF:13〜62チャンネル
入力信号 アンテナ入力(4本ダイバシティ対応)
プリセット 8局メモリー
テレビ音声多重受信 対応
音声信号処理方式 スプリットキャリア方式
<アナログTVアンテナ部>
アンテナ入力
インピーダンス
75Ω
<DSP部>
周波数特性 20Hz〜20kHz
SN比(IHF‐A) 90dB
高調波歪み率 0.03%(1kHz,1V)
タイムアラインメント
調整項目 調整ch フロント:FL/FR リア:RL/RR センター サブウーファ
調整範囲(時間)[ms] 0.0〜10.0 (0.1msステップ)
調整範囲(レベル)[dB] 0〜 -30dB、-∞ (1dBステップ)
クロスオーバー AUTO
PEQ
調整項目 中心周波数[Hz] 63/ 80/ 100/ 125/ 160/ 200/ 250/ 315/ 400/ 500/ 630/ 800/ 1k/ 1.25k/ 1.6k/ 2k/ 2.5k/ 3.15k/ 4k/ 5k/ 6.3k/ 8k/ 10k/ 12.5k/ 16k (25ポイント)
バンド数 7バンド
Q 1〜3
レベル ±10dB(1dBステップ)

DTV105
<共通部>
サイズ 210(W)×50(H)×179(D)mm
質量 約1.7kg
電源電圧 13.2V(11〜16V)
最大消費電流 1.2A
アンテナ入力
インピーダンス
75Ω
<デジタルチューナ部>
受信チャンネル
12セグ対応
UHF13〜62ch
<デジタルTVアンテナ部>
アンテナ入力
インピーダンス
75Ω

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