世界初(注1)、車載用TVアンテナとGPSアンテナをフィルム型に統合した
「TV/GPS一体型フィルムアンテナ」を開発
−立体型と同等の受信感度を確保した「フィルム型GPSアンテナ」を開発−
TV/GPS一体型フィルムアンテナ
富士通テン株式会社(本社:神戸市 社長:槌本
隆光 資本金:53億円)は、世界で初めて、車載用TVアンテナとGPSアンテナをフィルム型に統合した「TV/GPS一体型フィルムアンテナ」を開発いたしました。
今回開発したフィルムアンテナにより、取り付け性の向上、運転中の視界に与える影響の軽減、車室内美観の改善が図れます。
本製品を、2004年7月発売予定の国内向け当社市販商品ECLIPSEのAVN(Audio
Visual Navigation)製品全機種に採用する他、今後の当社製品にも順次展開する予定です。
車載用TVやGPS等のアンテナ類は、破損、いたずら、盗難からの回避や利便性を考慮して、車室内に設置するケースが多くなってきています。TVアンテナについては既にフィルム化が進んでおり、当社でも2001年にはフロントガラスの内側に貼り付けるフィルムTVアンテナを開発し、製品化しています。
しかし、GPSアンテナについては多くの場合が立体型でダッシュボード上に設置しているため、フロントガラスへの映りこみや突起物による運転中の視界に与える影響、さらには車室内の美観を損なう等の点において改善が望まれていました。
そこで当社では、立体型と同等の受信感度を確保したフィルム型のGPSアンテナを開発してこれらを改善するとともに、TVアンテナと統合することで、2種類のアンテナの取り付けを一括して行えるようにしました。
今回開発したフィルム型GPSアンテナは、ループ状と直線状の2本の線型エレメント(注2)を組み合わせることで、GPS衛星より送信される円偏波(注3)を受信するアンテナをフィルム上に形成することが可能となりました。また、質量については約1/10(当社従来品比)(注4)を実現しています。
【「TV/GPSフィルムアンテナ」の主な特長 】
【主な仕様】
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受信ch(周波数) | VHF1〜12ch/UHF13〜62ch | 76MHz-90MHz | 1575.42±1.023MHz |
出力インピーダンス | 75Ω | 75Ω | 50Ω |
利得 | 10dB(アンプゲイン) | 10dB(アンプゲイン) | 28dBi/4.5mケーブル |
フィルム寸法 | 100mm×320mm (2枚) |
【注釈】
(注1)2004年5月17日現在、富士通テン調べ
(注2)エレメント :アンテナを構成する導電素子
(注3)円偏波 :電界の方向が、らせん状に回転しながら到来する電波
(注4)質量 約1/10 :ケーブルを除くアンテナ部分のみの質量
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